両手を伸ばして九流の頭を包むように抱き着くと、うわ言のようにざくろは何度もあきらと呟いた。 想い人なのか分からないが縋って泣き付きたくなるほどの人物なのだということだけは九流にも伝わった。 「あきら・・・？どこのどいつだそいつ」 ギリッと奥歯を噛み締めて、喉元へ歯を立てると痛みと快楽にざくろが顎を反らせる。 「ィヤァァァ・・・・・」 意識が混濁しているざくろから聞き出す事は不可能と判断した九流は忌々しげに舌打ちした。 ざくろをうつ伏せにし、後頭部を乱暴にベッドへ押さえ付けると、冷たい声で告げた。 「どこのどいつと勘違いしてんのか知らねーけど、俺を代品にした事、その身体で償えよ」 乱暴にざくろの身体から細長い筒状の玩具をズルリと引き抜く。 「アァアーーーーッ・・・」 内臓まで一緒に引き抜かれるかのような感覚に悲鳴を上げるが、そのまま休む事なく九流の太くて長いもので一気に串刺しにされ、ざくろは脳がしびれる感覚に絶叫を上げた。 「はぁっぅ、・・・ぅアァアぁぁアァァーーーー！！！」 お尻を高く上げさせられ、奥の壁を九流はガンガン突き上げた。 「ヒィッ、ヒッ・・・はぁ・・・・やめっ、壊れるぅ・・・、こわれ・・ちゃ・・・ぅぎぃャアァぁぁーーーーーッ」 最も感じるであろう奥の壁の窪みを見つけ出すと、自身の鈴なりの先端を食い込ませる。 小刻みに揺す振ってやると、ざくろは目の前を白黒させて強過ぎるその刺激に息を止めた。 「ーーーーーッ・・・」 「ほら、気失うなよ！」 パンッと白くきめ細やかな肌の臀部を九流は平手で打ち付けると、ビクンっと身体が跳ねて痙攣した。 「・・・ふ、ぅァ・・・・はっンんぅ・・・」 大粒の涙とだらし無くも、閉じることが出来ない口の端から涎を垂らし、ざくろがシーツを汚した。 「俺の名前呼べ」 細腰を抱えなおして吐息と一緒に命令すると、ざくろは口をパクパクさせるだけで声がでなかった。 「早く呼べっ！」 苛立つようにズンっと壁を抉るように押し上げられると、ざくろは顎を反らして涙を散らした。 「ふぅッ、ァァアァァーーーーッ」 絶叫と共に今まで気にもしていなかったざくろのものから白濁が飛び散る。 それに気がついた九流は標準よりも小さいざくろのものへ今日、初めて手を伸ばして触れてやった。 手の平に包みこみ、軽く扱いてやるとシーツを握りしめて体を震わせ、後孔をキュウキュウ締め付ける。 「あぅっ、うぅ・・・ぅあァン、せ、せんぱ・・・ッ、くりゅ・・・うせんぱ・・・ィヤァぁあァァッ・・・・」 自分の名前を必死に呼ぶざくろに胸が熱くなる感覚に陷った。 「・・・それでいい。俺のことだけ呼べ」 耳元で優しい声で言い聞かせるように囁くと、ざくろは何度も九流の名前を呟いた。 「せんぱ・・・っ、九流せん・・ぱぃ・・・・」 「お前、可愛いな・・・・」 馬鹿にするでも蔑むでもなく、自然と口から出たその言葉に九流は驚く。 必死にシーツにしがみつき、ベッドへ顔を押しあててこの行為が終わるのをひたすら耐えるざくろには恐らく届いていなくて、九流は安堵した。 クソ・・・ 溺れそうだ・・・・ 細い肩を掴んで優しく抱きしめるが、ざくろに対して沸き起こる感情に九流は悔しそうに舌打ちした。