30 / 229
第29話
「ふぅ・・・はぁ・・・、ァアんぅ・・・っやっだぁ・・・」
怒りに任せて衣服を剥ぎ取ってきた九流は乱暴に体を押さえつけてくるものの、愛撫はいつも以上に優しく丁寧でざくろは混乱した。
「・・・アッアッアッ・・ッ、ダメぇ・・・イっちゃう・・」
後孔に指を二本挿れて前立腺を押し潰しながら、自分のものを優しく扱いてくる九流に限界だと訴えた。
体の四肢に力を込めて達しそうだと体をしならせた時、九流はそれを見計らったかのようにざくろの根元をキツく握りしめ、先端の割れ目に親指の爪を食い込ませ、絶頂を堰き止めた。
「キャゥッ!」
達せれない歯がゆさと強い刺激に顎をそらして悲鳴を上げる。
「他の奴にイかせて貰ってきたなら今日はもうイく必要ねーだろ」
鋭い眼光で睨みつけてくる九流が勘違いしている事に気付いて首を左右に振り、誤解だと涙で濡れる黒い瞳を向けた。
「ち、違うぅ・・・」
「何が違うんだよ?」
「あ、あきらは・・・ッイタァいぃーーーーッ!!!」
妹と言おうとした時、九流の目が怒りに歪みざくろのものを潰すかのように力を入れて握りしめた。
「あっぅう・・・、い、いたっ・・痛ぃ・・・」
握りしめてくる手の上に自分の手を重ね、離してほしいと懇願したら九流は冷ややかな目を向けて警告した。
「俺の前でそいつの名前、次言ってみやがれ。お前もそいつも殺してやるっ」
脅しとも取れる言葉と共に後孔から指を引き抜かれ、うつ伏せに押さえつけられると腰を高く上げさせられた。
「お前が誰のもんか言ってみろ」
「せ、先輩っ、話聞いて・・・っァァアーーー!」
話が明らかにおかしく、誤解を解きたいとざくろは頼むが九流は聞く耳を持たず、柔らかく解した後孔へ自身を捻じ込んだ。
「早く、お前が誰のもんか言えよっ」
砕け落ちそうになる細い腰を抱え、九流は腰を押し進めて自分の名前を言わせるように畳み掛けた。
「んぅ・・ァア、く、くりゅ・・・う先輩っ・・・アッアッアァアーーーーーッ、先輩の・・・せんぱ、いのです・・・ぅッいやァァアッ・・」
ぐるぐる中を掻き回し、前立腺を潰すように突き上げるとざくろは涙を流しながら九流の名前を叫んだ。
書籍の購入
ともだちにシェアしよう!