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第30話

「い、イかせて・・・イかせて下さ・・・いっ、お願・・します・・」 どこから持ってきたのか、ざくろの根元をゴムで縛ると九流は前立腺を狙って何度も腰を打ち付けた。 「はぁ、ァアんっ・・・ふぁうゥ・・・・もっ、もう無理ぃ・・・」 首を左右に振って耐えられないと自身を解放するために手を伸ばした時、九流はその手を掴んでざくろの頭上へ縫いとめるように一纏めにした。 「イかせてぇ・・・、変っ、変になるぅ・・・・」 気が狂ったように暴れるざくろを見下ろして、九流は冷たい声で言い放った。 「てめぇ、まだ俺に謝罪してねーだろうが」 言われている意味が分からなくて首を振り返らせると、九流は憎々しそうに舌打ちして謝罪を要求してきた。 「裏切ってすみませんでしたって謝れよ」 「・・・俺、裏切ってなんて」 いないと答えようとした時、九流に髪を鷲掴まれ、頭をベッドへ打ち付けるように押さえつけた。 「っ!」 「言い訳なんていらねーから早く謝れ!ぶん殴るぞ!!」 地を這うような九流の声に何を言っても仕方ないと拳を握り締めてこの一方的な暴力に耐えた。 望み通り謝罪しても構わなかったが、本当に悪い事なんてしていないし九流への裏切り行為なんて身に覚えもないことから躊躇っていたら苛立った声が飛んできた。 「早く謝れ!」 ズンっと、最も苦手とする最奥の壁を打ち付けられてざくろは悲鳴を上げた。 「ぃ、ァアあぁーーーーッ・・・」 ガンガンと繰り返し容赦なく壁を突き上げられ、頭の中が真っ白になる。 「ヒィ・・・ヒィウゥッ!・・・・や、やめ・・・やめてっ・・・・こ、壊れるぅ・・」 ガリガリシーツを引っ掻いて逃げようとするが、それを九流は腰を掴んで引き戻し、奥の壁をグリグリ刺激した。 「アァァァあぁァァアーーーーーッ、い、イクっ・・イくぅーーーーッ!!」 目の前がチカチカ点滅して体が大きく震え、ドクンっと全身が脈打つ。 根元は相変わらず縛られていたままだった為、出す事は出来なかったが、確実にイッた感覚にざくろはガクガク体を震わせて涙を流した。 「女みたいにイったな。今日は絶対出させねーからな」 鼻で馬鹿にするように笑う九流は、自身を引き抜くとざくろの肩を掴んで仰向けに転がし、足を抱えて大きく開かせた。 「ひ、ひっ・・・、ゆ、許してっ・・」 暴力めいた行為に恐怖を感じてガタガタ体を震わせながら懇願するも、九流は無表情のまま再び奥の壁目掛けてざくろを貫いた。 「アァァァあぁー・・・くぅ、アァアんぅ・・・・ひっ、やっ!・・・そ、そこ、いやっ、ダメッーーー!」 奥へ奥へと突き上げられ、最奥にある壁の窪みを抉るように揺すぶられ、視界に火花が散る。 大袈裟にビクビク跳ねる自分の体が怖いのと、強烈な快楽にざくろは失神しそうになった。 それを阻止するように、九流はパンっとざくろの頬を平手打ちした。 「気絶すんな」 頬の痛みと不機嫌な声でざくろが意識を取り戻す。 九流はグイグイその窪みへ自身を食い込ませ、ざくろに再び謝罪を要求した。 「早く謝れよ。壊すぞ?」 「ひっ・・ふぅぁあんン、ゆ、ゆるし・・・てぇ・・・、しんじゃ・・・ぅ・・・ィヤャアぁあーー・・」 頭を抱えて叫ぶざくろの締め付けに九流は腰を振るスピードを上げた。 射精欲が強くなりざくろをより大きく追い詰める。 「はぁ、はぁぁーーー、アァアーーーーッ」 もう悲鳴しか上げれず擦り切れる意識の中、快感に揺れる九流の瞳を見つめて再び吐き出す事が出来ぬまま達した。 ほぼ同時にドクドクとお腹の中へ九流の精が流れ込んできてざくろの体がカクカクと小刻みに揺れた。 「・・・ご、ごめ・・・なさ・・・・」 もう、助けて欲しくて、やめて欲しくてざくろは虚ろに揺れる瞳から涙を流しながら謝罪した。

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