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第127話

新聞配達のバイトの面接で採用してもらえたざくろは中学三年の春から毎朝必死に働いた。 春休みは夕方も配達をした。 職場の周りの大人達はざくろの容姿に惚れ惚れしていたし、真面目に働くその姿はとても好評だった。 一生懸命働いて貰った給料は自分のものではなく妹の食べ物や鉛筆、消ゴムといった日常に必要なものを買っていた。 喜ぶあきらを見るのが嬉しくて一層バイトに励んだ。 夏休みに入る前、父親にアルバイトをしている事がバレて少ない給料すらもギャンブルの足しにすると取り上げられた。 それは毎月重なっていき、ざくろはバイトをする意味を失ってしまった。 遂に夏休みに入り仕事もお金もなく、連日の猛暑でゴミを漁るものの食べ物は腐っていて口にできるものなんて一つもない。 それはざくろだけでなく、あきらもだった。 二人して毎日、水道水のみの生活を強いられた。 せめて妹だけでもと食べ物を探して歩いている時、一人の身なりの良いスーツ姿の男に声をかけられた。 お金をあげるから話し相手になってほしい そう言われ、迷うことなく付いて行った。 男はファミレスに入ると前金だと言って三万円渡してきた。 そして、お腹が空いている様子のざくろへ好きなものを食べさせてあげ、服を買い与えると街へ連れ出した。 二人で街を歩き、買い物を済ませて2時間ほど経った時、男はあと一時間自分に付き合って欲しいと頼みこんできた。 三万円と言う金額に加えて食事をご馳走してくれ、更に服まで買ってもらい嫌とも言えず男について行くとそこは高級ホテルだった。 優しく紳士的な男はホテルに入ると豹変してざくろに襲いかかり、服を剥いで嫌がり泣き叫ぶ無知なざくろを強姦した。

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