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第137話

「俺のもんだって誓え」 静かな声で命じられ、ざくろはゴクリと喉を鳴らして九流を見つめた。 「・・・先輩の・・、です・・・」 か細い声で囁くように答えると九流は満足気に笑って、担いでいた足を思い切り広げるとざくろの後孔へ腰を進め、自身を埋め込んでいった。 「っんぁ!・・・ふっハァぁんっ・・・・せんぱ、いぃ・・・す、すきぃ・・・・」 ゆっくりゆっくり自分の中へ進入してくる九流が愛おしい反面、強烈な存在感と快感に顎を反らせて自身が達しないよう必死に勤めた。 九流の怒張したものが前立腺を掠めとった時、目の前に火花が散る。 「イ、イきたぃいーーーーっ、せんぱ・・・ぁんっ、出させてぇ・・・お願ぃ・・・」 ビクビク跳ね上がる腰をするりと撫であげ、仕方ないなと九流が頷くのを確認すると、ざくろはキツく握りしめていた自身から力を緩めて必死に上下に扱いた。 「あっあっあっ・・・イくぅ・・・ーーーーッ」 二、三回手が往復しただけでざくろはあっけなく達すると脱力して息を吐いた。 「その顔、すげぇくる。めちゃくちゃにしてぇ」 パンっと腰を打ち付けると、ざくろはヒュッと息を詰めて白濁を飛ばした。 「なんだ?まだイき足りてねぇのか?」 前立腺を擦りながら奥へ奥へと突き上げる九流にあまりの快楽に再び悲鳴が上がる。 「ヒャアぁんっ、アッ・・・ハァぁんっ、やっ、だめぇ・・・・変、からだ・・・壊れちゃ・・・ぅうっ、ヤァアァぁぁ・・・」 ガンガン奥を突いて再奥の壁を抉りながらが先端を擦り付けると、視界がスパークした。 「ヒィヤァァァアぁぁーーーッ・・・し、しぬぅ・・・・しんじゃ・・・ぅぅぅ、やめ・・・やめてぇ・・・・」 大き過ぎる刺激に体が痙攣をおかしても、九流は奥の壁へまだ足りないと腰を揺らしながら小刻みに突き上げた。 「ひっ、ひっ、ヒィィ・・・、せ、せんぱ・・・・ゆ、ゆるひて・・くらさぃ・・・っ」 近くに転がっていた枕を手繰り寄せ、それに助けを求めるように縋り付き懇願する。 その姿がまた可愛くて必死な姿を暴きたくて、ざくろの足を押し上げ、体をくの字にさせると上から乗っかって、もう奥がないのか探るよう体を沈めた。 「ふ、深いぃーーーッ、もうむりぃ!っアァ・・・当たってるっ!アッアッアァァアーーーッ」 目の前がチカチカして内臓を押し上げられる苦しさと奥を暴かれる強烈な快感に耐えられないと暴れ狂うと九流はフッと自身の体重をかけるのをやめてゆっくり足を下ろしてくれた。 ざくろは知らないうちに数回、達していたようでお腹の上を精液でベトベトに汚していた。 「こ、わい・・・・、これはやだぁ・・・」 啜り泣きながら甘えるように抱きついてくるざくろに優しくキスを落とし、九流は愛おしむように抱きしめた。

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