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第152話

これは、また・・・・・ ざくろは連れてこられた店に軽い目眩を起こす。 なぜなら、九流が選んだ店は本格的なイタリアンが楽しめる高級レストランだったからだ。 お洒落で高そうな雰囲気が漂う店にざくろはガチガチに緊張感した。 どうしよう、マナーとか全く分かんない・・・ テーブルの上には大きく真っ白なお皿があり、その上に綺麗に畳まれたナプキンが置かれていた。 お皿の左右にはスプーンやフォーク、ナイフが並べられていて不安に揺れる瞳を目の前に座る九流へ向けた。 「緊張しなくていい。好きに食えよ」 気遣う言葉に慰められるものの、やたら目立っている自分達へ向けられた客達の視線に失敗出来ないと肩をこわばらせた。 「俺、本当にマナーが分からなくて先輩に恥をかかせるかもしれません。申し訳ないんですけど、教えてもらえませんか?」 遠慮しながら上目遣いでお願いしてくるざくろに九流は頬をうっすら赤くしながら頷いた。 店のオススメコース料理が二人の目の前に運ばれる。 カマンベールのチーズのフライやガーリックトーストが前菜としてテーブルに並び、九流の食べ方をマネしながらざくろは必死に食事した。 絶対美味しいハズなのに食べる事に必死になり過ぎて味が良く分からずいると、今度はパスタが運ばれてきた。 海老や貝といった魚介が沢山使われた濃厚なクリームパスタをざくろはフォークに巻きつけるのに苦戦する。 「ゔぅ〜、食べ辛い・・・」 大きな丸みを帯びたお皿にパスタをフォークでくるくる巻いていると九流がスプーンを差し出す。 「皿の上で巻くのが苦手ならスプーン使え」 「でも、マナー違反じゃないんですか?」 「そんな事ないから」 躊躇いながらも差し出されたスプーンを受け取ると、いつもの様にざくろはパスタを食べた。 「美味しいです」 いつも通りの食事方法に少し余裕が生まれ、笑顔を見せると、九流の心臓がざくろのあまりの可愛さにドクンッと大きく波打った。

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