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第159話
「くそ、挿れてぇ・・・」
揺れる理性の中、吐息を漏らして本音を吐き捨てると、ざくろは快感で溺れる思考の中、濡れた瞳を九流へ向けた。
「い、いれてぇ・・・、先輩気持ちよくなってぇ〜・・」
お願いだからと告げてくるざくろに舌打ちすると、足を担いで大きく開き、後ろの蕾へ舌を這わせる。
「その強請り方やめろ。気持ちよくなってじゃなくて気持ちよくして欲しいって言え」
どこまでも相手主体で気の遣うざくろが嫌でなけなしの理性を掻き集め、九流は意地でざくろの体へ教え込んでいく。
本音はサッサと挿れて自分も気持ちよくなりたいのだがこんな理性が溶ける快楽の中でも自分を優先しないざくろに欲望より苛立ちが先行した。
「ァァ・・・んッ、やっ、やっ、ヤダァぁあ!何!?なんか入ってきたぁあーーー」
九流の舌とは別に何か小さなカプセルのような薬が後孔押し込まれた。
九流はそれを舌と指で奥へ奥へと捩込む。
「門倉がよこした媚薬だ。頭空っぽにして乱れてみせろ」
カプセルは徐々に蕩けていき、熱を孕む体内でゆっくり溶け始める。それを九流は指でかき混ぜてざくろの中で拡散させた。
「ゥ・・・、はぁっ、ァアんッ・・・・ッ、中、変っ!ほし、欲しいぃっ・・・ッ・・・あっ、熱いっ!熱いーーーッ」
下ろされた足をベッドで爪が白くなるほど押し付け、ざくろは叫んだ。
「欲しいっ!いれてぇぇーーーッ、せんぱ・・・早くぅ・・・・ッ、あ、熱ぃぃ・・・中が、中が変・・・ッ」
媚薬などというものを使ったことがないざくろは恐怖に戸惑った。
なにより強烈な快感に気が狂いそうになる。
首を左右に振ってベッドのシーツを手繰り寄せ泣き喚いた。
九流は指を引き抜くと、気が狂うように何度も何度も挿れて欲しいとせがむざくろからわざと体を離して、ニヤリとほくそ笑んだ。
「思いっきり強請ってみろ」
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