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第160話
「せ・・・せんぱ、い・・・・く、くださいっ、気、狂うぅ・・・おねが・・・ちょうだいぃ・・・」
うつ伏せになって、両手で双丘を開いて自分の蕾を九流へ見せつけ、ヒクつかせるざくろは涙を流して何度目かの懇願をした。
「お、お願いぃ・・・、熱いぃ、なかが・・・中が変なの・・・、せんぱ・・・っ」
腰を振って誘ってくる痴態に九流は自分の下半身が今にも弾けそうなくらい痛くて息をゆっくり吐く。
「何が欲しいんだ?ちゃんと言え。指か?舌か?どうして欲しい?」
収縮を繰り返す蕾へ人差し指を第一関節までツプっと挿れ、ぐるりと円を描くとざくろはたったそれだけの刺激で達した。
「ふぅゥ、はぁァァ・・・アァアーーーッ」
ガクガク体を跳ねさせるざくろは未だ尻を両手で広げたまま泣きせびた。
「お、おくぅ・・・、奥に欲しいぃ・・・・、せんぱいの大きいの・・・ほし、欲しいぃ・・・挿れてぇ・・」
「どこに?」
「ここっ!この孔にぃ・・・!はやくっ!!!」
お尻を高く上げて後孔を見せつける自分にシレっと聞いてくる九流へ怒ったように答えるざくろはもう敬語を使う余裕もないらしく濡れた瞳で睨みつけてきた。
いつも慎ましく、相手のペースに身を投じるざくろからはあり得ない行動と気の強さに九流は笑みが溢れる。
揺れる腰を掴んで固定すると、熱くたぎる自身の先端をグズグズに柔らかくなった蕾へ押し当てた。
ざくろはやっと待ち臨んだものを与えてもらえると、涙を流して息を吐く。
「は、はぁふぅ・・・っ、は、はやくぅ・・・奥っ、奥まではやくっ」
蕾をやらしく収縮させて強請る様に九流は自分の理性をここで手放した。
「ィヤァアーーーッ、ヒッィッ、ハァぁ、ァアんッ、ッ・・・・奥っ、奥・・イくぅ・・・ッァァ・・・」
前立腺を擦って奥の壁をガツガツ突き上げられ、ざくろは額をベッドに擦り付けて閉じる事のできない口から涎を垂らした。
ざくろのものからはどくどくと精液が流れ、突かれる度にピュッピュッと精液が跳ねるように飛ぶ。
「あっぅッアァア・・・ンッ、きもちいいっ・・もっと、もっとしてぇ・・・ァ・・」
「くっ・・・、ダメだ。一回イくぞ」
もっと突き上げて欲しいと強請るざくろだったが、キツイ締め付けに絶頂が近いと九流は言って、大きく腰を打ち付けた。
「あっ、あうっ、イゃァアーーーッ、イッちゃやだぁァァァーーー、アァ、くぅはぁァァ・・・くるぅ・・・」
九流の責めに大きな快感の波がざくろにもやってきたのか目の前をチカチカ点滅させながら叫んだ。
「な、中っ!・・・中で出してぇーーっ、壁にかけてぇぇーーーーッ・・」
この快感がなくなるのが怖い。でも九流の昂りにざくろは確実に感じていて、自分も弾けそうになっていた。
荒い呼吸を繰り返し、九流はいつも以上に乱れるざくろに興奮が止まらず、ねだられるまま最奥の壁へ自身を擦り付け、思い切り中で欲望をぶち撒けた。
お腹の奥が九流が放ったもので温かくなり、その感覚にざくろは体を震わせ、行き場のない手でシーツを手繰り寄せてた。
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