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第161話

一度達したぐらいでは九流も満足しなくて、あれからざくろは薬の効果が消えるまで欲望のまま激しく抱かれた。 最後はやはりざくろが先に根を上げて気を失ってしまった。 「・・・はぁ、はぁ・・・・やべぇ、ヤリ過ぎた」 自分も体力が限界だと気を失うざくろから自身を引き抜くと、後孔から何度も自分が放った精液がどぷっと流れ出てきた。 あまりのエロさに魅入って、ざくろが失神していなければもう一回は出来そうだと思う自分に失笑した。 乱れたシーツの上へ横たわると、隣で眠るざくろを抱き寄せる。 ボロボロなざくろがちゃんと呼吸している事を確認すると九流は安心するように息を吐いた。 「ざくろ、好きだ・・・。変な不安持つなよな・・・」 汗が滲む黒髪を撫でながら囁き、愛おしむようにざくろを抱きしめた。 気を抜くとすぐ後ろ向きな考え方をして自分より相手を優先させるざくろの性格は美しくもあり儚げでそれもまた魅力的だった。 だけど、切なく悲しい暗いものが陰り見惚れるほどの笑顔が掻き消えるその魅力は九流には不必要でもあった。 笑っていて欲しい 無邪気に自分の隣で笑顔でいて欲しい 嫌なことも悲しいこともざくろの笑顔を奪う全てのものを取り除きたい。 愛してる 自分の手を取ってくれたなら決して離さない お前の心の底に眠る全ての感情を呼び出して全てを俺のものにしたい 「覚悟しておけよ」 眠るざくろの瞼に九流は優しくキスをして、ざくろをキツく抱きしめた。

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