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第170話

「やっぱり、先輩や門倉先輩が庇ってくれたから問題になってないんですよね?」 九流に手を引かれ、部屋へ戻ってソファに座ったざくろが聞くと、九流は自販機で買ったレモンティーを手渡し、自分は缶コーヒーを開けて一口飲んだあと答えた。 「まぁな。そうじゃなきゃ、お前停学処分だぞ」 「やっぱりそうですよね・・・」 「二度目は自宅謹慎になる。三回目は退学になってもおかしくねぇ、本当に今後はこんな馬鹿げたことすんじゃねーぞ?」 怒気を孕む声に曖昧に頷くと九流はざくろの隣に腰を下ろして肩を引き寄せた。 「ったく、心配させんなよ」 舌打ちする九流にごめんなさいと謝ったあと、伺うように瞳を向けて質問した。 「先輩、今日も生徒会ですか?」 「ああ」 「・・・我儘言ってもいいですか?」 九流の目を見て淡く微笑み、我儘の内容を告げる。 「今日は俺とデートして下さい。ずっと手を繋いで誰とも話さず誰も見ないで俺だけとの時間を優先して欲しい・・・」 いきなり超難題級の我儘に九流は驚いたが、すぐに携帯電話を手繰り寄せ門倉へ生徒会を休むことを伝えた。 ソファから立ち上がりざくろの手を繋いで引き起こすと九流は触れるだけのキスをして、甘く囁き不敵に微笑んだ。 「どんな我儘でも必ず叶えてやる」

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