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第172話

「・・ンぁ・・・ッ、ふぅ・・・ぁあ、んぁ・・」 ひまわり畑から一番近くにあったラブホテルに入るとざくろは積極的に九流の服を脱がせ、抱いて欲しいと縋った。 自分の上に跨り、乱れに乱れるその様はとても扇情的で美しく艶かしいが、やはりいつもと違う危機迫るような雰囲気に九流は違和感を感じる。 「ざくろ・・・」 名前を呼んでその不安を払ってやりたくて手を伸ばすが、その手を愛しいと握り締められる。 そして、ざくろはその手を自分の頬へ触れさせて懇願した。 「先輩、俺に触って・・・、忘れられなくなるぐらい・・・いっぱい!・・・・お願いだからっ」 泣き出しそうな顔をするざくろの手を引っ張って抱きしめると、九流は心配気に顔を顰めた。 「お前、どうしたんだ?様子がおかしいぞ?」 汗ばむ髪を掻き上げてやりながら聞くがざくろは腰を揺すりながら甘く鳴くだけで訳を話さない。 「好き・・・、好きです・・・ァア、んっ・・・はぁ・・・ぅン、先輩が好きで止まんな・・・ィヤァァア・・・・」 切羽詰まる告白に九流はざくろへ引き込まれていった。 揺れる腰に誘われるように突き上げるとざくろは自分が望むように顎を逸らして泣き喘いだ。 「ァアんっ・・・、きもちっ・・い・・」 「んな、可愛いこと言ってると後悔すんぞ」 繋がったままざくろを下へと組み敷くように体位を変えるとしなやかな足を大きく開かせた。 「ィアァァぁあっ・・・ふ、深いぃーーーーッ、あっはぁァ・・・だ、だめぇ、イ、イクッ・・・イッちゃうぅーーー」 奥深く揺さぶられ、ざくろは目尻に溜まっていた涙を流して絶頂が近い事を叫んだ。 「イけよ。何度でも・・・イかせてやる」 「ヒィッ、くぅ・・・んんぁ、アァアーーーッ、ァアーーーー・・・」 細い腰を掴んで何度も自分の腰を叩きつけるとざくろは視界に火花を散らし、体を弓反りにして叫びながら達した。 九流もまた、ほぼ同じタイミングで果てたのだが、息も整わない間にも関わらず、自分と少しでも繫がっていたいと抱きついてはキスをせがんでくるざくろに九流は応えるがごとく華奢な体を包み込むように抱きしめ続けた。

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