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第201話

なかなか決め切れない感じのざくろから門倉が提案したように無期懲役という名目で京介は逮捕された。 いつでも死刑に変更可能らしいがざくろはもし刑を執行するなら自分の手でやりたいと名乗り出た。 理由は人に任せて殺し仕損じられると迷惑だからそうだ。 意外にもざくろの心の闇は大きくて深いことをこのとき、九流達は知った。 妹が心配で運ばれた病院へ行きたいと言うと九流がタクシーを呼んだ。 タクシーへ二人で乗り込むと、九流はすかさずざくろの手を握り締めた。 ピクっと体を跳ねさせて手を離そうとしたとき、更に強く手を握りしめられ、身を竦める。 「いたっ!」 「お前が離そうとするからだ」 痛いと告げると、お前が悪いと責めるように言い返されて押し黙った。 そして手を離す事も諦めて黙って下へ俯く。 暫くの間、沈黙が流れたあと、ざくろはお礼を言った。 「・・・・先輩、ありがとうございました」 「・・・・」 「・・・・後、すみませんでした」 「何に対して?」 「え?」 聞かれた質問の意味が分からず顔を向けると、九流は先ほどの質問内容を噛み砕いてもう一度聞いた。 「何に対しての謝罪だ?俺はお前に謝ってもらうことが沢山あるからな。全部ひっくるめてじゃなくて一つずつ丁寧に謝りやがれ」 九流のその要求にざくろは目を見開いて緊張に体を強張らせた。

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