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第210話
「んっ、あぁ・・・」
九流にしがみつくざくろは首筋に舌を這わされ、顔を背けて熱い吐息を漏らした。
「ン、はぁ・・・ふぁァア・・・・、せんぱ・・・ちゃんと触ってぇ・・・」
首筋から鎖骨、そして掌で軽く押さえつけ露わになった脇腹をゆっくり丁寧に舐めあげては、九流は自分のものだと所々へ赤い印を残していった。
「せんぱぁ・・・、もう、ヤダァ・・・・」
足を擦り合わせ、身を捩るざくろに熱に浮かされながらも何処か冷めた瞳を九流は向けた。
「言っとくけど、まだ完全に許したわけじゃないからな。まだ俺が怒ってるって覚えておけよ」
喧嘩続行だと念押しされ、ざくろは泣きそうな顔で見つめる。
許して欲しそうに上目遣いで自分を見てくるざくろに悔しいことに心がほだされていった。
「やさしく・・・、甘やかせて欲しいです・・・・・」
顔を羞恥から赤く染め、九流へ身を擦り寄せてくるざくろにカチッと、九流の中で何かのスイッチが入った。
体を離し、ざくろのものを手で握りしめて舌を這わせる。
「ぅっ、アァンん・・・・、ァア・・だめっ、ダメ!出ちゃうぅっ!」
快感欲しさにいっぱいいっぱいだった体は九流にベロリと数回舐められただけで白濁を飛ばした。
それが九流の顔を汚し、いたたまれない気持ちと羞恥にざくろは上体を起こして焦って謝った。
「ご、ごめんなさい!」
九流はそれを自分の指で拭うとペロリと舐めてやらしく笑った。
「濃いな。ずっとしてなかったのか?」
恥ずかしい質問にざくろは赤かった顔を更に朱へ染める。
その顔で解釈した九流は自身のことも苦笑しながら白状した。
「・・・・・まぁ、俺もしてねーから溜まってるんだけどな」
大きな掌でざくろの薄い胸をラグの上へ押し戻し、自分の着ていたシャツを脱ぎ捨てて不敵に笑った。
「優しく甘やかせてやるから、期待していいぞ」
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