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勝利の晩餐

「消えたのか?」  シャルールは肌を撫でながら、口づけを繰り返す。 「……ん。奴隷、印と……一緒に消えました」 「ヴァレンには、見せたのだろう?」 「痛っ……ヴァレンさんは、龍神の……末裔を知ってた。僕の母を知っていたから」  龍神の末裔の印をヴァレンは知っていた。だから、僕に確認しただけのこと。 「それに、ヴァレンさんは、医者だし」  裸の胸の突起を強く摘まれて仰け反った。 「そうか、今後、俺の前以外で脱ぐことを禁ずる」  摘んだところをゆるく舐められて、今度は喘いだ。 「ふ、風呂とか……」 「それは、俺が入れてやる」  舐めたとこを舌でくすぐられて、身を捩った。  銀青の髪が白いシーツに暴れる。 「んっ……」  息を詰めるとシャルールが強く噛んだ。 「しゃ、シャルール様、噛んでは……」 「ディディエ、シャルと、呼んでみろ」  シャルールがクスクスと笑う。 「睦言のように甘えて、呼んでみろ」  意地悪く笑いながらシャルールが噛まれて刺激されて立ち上がった乳首を舌先で突いた。 「よ、呼びません」  言い返すと、「可愛いな」とクククと笑う。 「テディー」  まるで人形を呼ぶようにシャルールが言った。 「お前の名は舌を噛みそうだな」  初めて名前を呼ばれた時にシャルールはそういった。 「や、でも、ぬいぐるみのようで……」 「とても愛らしいじゃないか。テディー」  シャルールは笑いながら、テディーと呼ぶから、「シャル」と呼び返した。 「そうだ。テディー」  シャルールが僕の胸に顔を寄せる。放置されていたそこを再び刺激されてのけぞった。反対側を指でつまんで、つぶしてと刺激されて、どちらから快感が生まれているのか分からなくなる。  シャルールの手がわき腹を撫でて、ウエストを探る。ズボンの紐を探って、そこを解くと下着と一緒に脱がしてしまった。

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