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2つの絶頂
少年は舐められていた。
ペニスを。
大人の大きな口が少年のものを咥えて、舐めて唇でしごいていく。
でも射精出来ないように根本を強く調教師に握られて。
そして、調教師のもう片方の指は、女の割れ目の上にある、粒を弄っていた。
「お前のように完全な男のモノと女のモノを持つ者はふたなりの中でもさらに珍しい」
調教師は、そうする前に教えた。
自分の正しい価値を教えることも調教師の仕事なのだ。
貴族の息子ならば、2つの性器を持つことは隠すべきことだが、男娼ならば話は違う。
それこそ、素晴らしいことなのだ。
「お前の価値はどちらでも男たちを喜ばせるということだ。まあ、今回は女の抱き方は予定してないが、娼館から出るようになることがあれば、そうなるかも知れん。その時はまた習いに来い。大きさは小さめだが、技術があれば女は狂う」
調教師は、身を横たえているこれから仕込む少年に教えた。
少年を買った娼館は男の客しか取らないが、借金を返せば女のパトロンを捕まえることも、なんなら貴族の娘を誑かして結婚することもある。
「娼館を・・・出られるの?」
少年が初めて話した。
その声は掠れてはいたが心地良く、客を喜ばせるだろうと調教師は判断した。
「お前次第だ。お前次第で、国だってお前のモノにできる」
心から調教師は言った。
そのつもりで仕込んでいる。
実際。
王をすら破滅させた者すら仕込んでいる。
王は男の身体に溺れて、溺れきって、衰弱死したのだ。
王を殺したその者は、その身体で王以外も誑し込んでいて、まんまと王宮から逃げおおせた。
そういう者を仕込めたことが、調教師には悦びだ。
破滅させろ。
その身体1つで。
それこそが調教師の望みなのだ。
「その身体を使いこなし、抱かれるのではなく抱け。相手を貪り食らって、自分のための道具にしろ」
調教師は教えた。
「それが出来たなら、娼館を出るどころか、国だって手に入れることができる」
調教師の言葉を少年は目を丸くして聞いていた。
「今日はとにかく感じてろ、お前の身体がどこまで感じられるのか教えてやる。お前の身体は・・・特別で素晴らしいものだ」
調教師はペニスを握りながら、割れ目をなぞった。
少年は喘ぐ。
「男でも女でも感じられる身体だ。そして・・・」
調教師は女の割れ目から、もっと奥へと指をやる。
そこには硬く閉じた穴があった。
そこも優しく撫でられると、少年は声を漏らしてしまう。
そんな所で気持ち良くなるなんて知らなかった。
「お前はここでも気持ち良くなれる。2つの穴。そして、男のモノをつかって、どれでも気持ちよくなり、客を楽しませる。2人の男を同時にその身体の中で楽しませることすらできるし、どちらでも感じられるだろう」
調教師は言った。
割れ目から零れ初めた雫が、後ろの穴をぬらし、それを塗りこめるように穴をなぞると、少年の尻が自然に揺れた。
それに調教師は笑った。
見込みがある。
だから始めたのだった。
まずはペニスと女性の部分の気持ち良さを教えるために。
「裏の筋は気持ちいいだろ?」
たっぷり舐めてやり、調教師は言った。
「あひぃっ・・・ひぃっ」
少年はきたない声で喘いでいるが、今はそれでいい。
今日は徹底的に感じる気持ち良さを教えるだけだ。
割れ目を指でなぞり、小さな襞や肉唇の存在を教え、上にある粒を指で押し潰す。
溢れてくる。
それを割れ目に塗込めて、後ろの穴もなぞる。
なぞるだけだ。
でもどちらもヒクヒクし始めていた。
ペニスは射精したくてたまらないのを握りこんで許さないで、自分でしてるだけでは知らなかった良さを教えてやる。
2つの小さな袋までしゃぶり咥えてやれば、背中を反らして耐えている。
濡れて零れる割れ目を撫でて少し深くに入り、浅いところでくるりとかき混ぜてやる。
2つの違う種類の快楽に少年は翻弄される。
「子宮への穴も後ろの穴のどちらも疼くようになるし、男の部分も前より気持ちよくなる」
調教師は言った。
女の部分の粒を指ではさんで扱きながら、唇でペニスを扱く。
「ふぎぃ!!ぎひぃいいい!!」
少年の口から漏れるそれは悲鳴だった。
2つの異なる場所、違う快楽。
脳がそれをうけいれられないのだ。
そして、射精が、許されないことに、もう耐えられない。
泣いて懇願する。
「出したいぃ!!出したい!!!」
泣き叫ぶ。
「駄目だ。ここの良さを知るんだ」
調教師は許さない。
ペニスの先の穴を舌でほじられ、甘く深く指を割れ目の奥を探られていく。
「だめえ!!だめぇ!!!ひぎぅっ!!!」
少年は涙を零し、涎を垂らし、泣きわめき、身体をよじって逃げるかのように動く。
叫んで捩れて、でもにげられない。
割れ目指を受け入れ、おしえられる、芯から響く甘さを。
ベニスの先の穴を舌でほじられるとそこが悦び、そして割れ目の奥まで響くこと。
女の穴の中をゆっくり指でかき混ぜられたなら、ペニスにそれが響くこと。
ペニスで感じることを女の穴で感じ、女の穴で感じることをペニスで感じ、少年はその鮮烈さに手足をばたつかせ、髪を振り乱して泣きわめいた。
知らなさすぎた。
「お前の身体は本当に素晴らしい。イくといい」
調教師は囁き、ペニスの締め付けを解き、指で穴の中を深くえぐった。
高い声は長くひびいた。
止まらない射精と初めての中での絶頂、それが同時に訪れたからだった。
叫び痙攣し続ける少年を調教師は満足げに見下ろした。
これは。
素晴らしい男娼になる。
抱いた人間をきっと破滅させるだろう。
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