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恋人
後ろを犯される。
今度は最初から少年は感じていた。
初めて抱かれた後から、食事も何もかもをまるで恋人にするかのように、男が世話してくれた。
思いやるように身体を気遣われた。
その間も笑って話しをしたり、甘やかすようにだきしめられたり。
少年は調教師の手口と知っててそれに惹かれてしまう。
だから二度目の調教を恋人に抱かれるように受け入れていた。
調教師も今度は恋人のように抱いてくれた。
キスから始まる。
甘いキス、から。
溶かされてた
舌を入れられ、絡められ、甘く吸われて。
キスだけでトロトロに煮詰められていく。
胸にキスされ、くすぐったい、と笑ったら、笑いかえされて。
それに心が解けて。
胸が熱くなった
解けた胸に何度もキスされると、胸が性器に代わり始めた。
「とける・・・」
少年は喘いだ。
胸を吸われ舐められることがこんなにも甘い。
「素晴らしい身体」とか「ここでも感じられる」とかは一言も言われず、本当に恋人のように扱われて。
「可愛い」
そう言われて、優しく胸を舐められ吸われているうちに、恋人に愛される溶かされていると思ってしまって。
いた事もない恋人にするみたいに、自分の胸を舐める調教師の頭を抱きしめてしまう。
「これが好きか?」
優しく囁かれ、胸を指先で弾かれる。
「ひんっ」
甘えるような声をだして、頷いてしまう。
何をされても、好き。
好き。
「可愛いな・・・ここが好き?」
優しい声。
人の口の中で自分の乳首が溶けるのを知る。
甘くて。
溺れるみたいな。
そして、焦れてしまう。
欲しい。
女の穴が欲しがり、もう快楽を知った後ろの穴が欲しがり、ペニスもガチガチに張り詰めていた。
「欲しいか?」
ペニスを後ろの穴に押し付けられ、聞かれたらコクコクと頷くしかなかった。
優しく香油で濡らされて、解された。
前の時よりは時間をかけられなかったこれど、それが良かった。
押し広げられるのも、奥まで貫かれるのも、もう少年の身体は快楽だと認識していたので、奥まで貫かれると、それだけでイった。
イキ終わるまではまってはくれたけれど、また動かれて、少年はまた快楽の波に叩きつけられる。
だけど。
今度は。
男に甘えてしがみついたから、あるのは恐怖だけではなかった。
今は快楽に心を開いてしまっていた。
愛だと勘違いした。
ゆっくり自分を貫くソレが、愛する男のモノなのだと。
「ちんぽが好きって言ってごらん」
優しい恋人が言うから、そう言った。
ソレが好きだった。
自分を貫くモノは恋人のものだと思ってしまってた。
「大好きぃ・・・ちんぽ・・・」
「お尻の穴が好きい・・・」
「犯してえ・・・」
言う度に褒められ、また穴の中の新しい気持ちいい所を教えてくれたから、何でも言った。
キスのせがみ方も教えられた。
舌を突き出せば優しくその舌を絡めとってくれた。
中を大きなモノでかきまぜながらされるいやらしいキスは最高だった
自分で舌を動かすことをもう覚えていた。
唾液をのみ、舌を噛み自分から吸う。
その間も、後ろの穴で熱く甘く、満たされて、動かれて。
甘い。
ペニスも、女の穴も、ヨダレを垂らすかのように滴っていた。
甘くイク。
昨日とはちがって、甘い。
終わらないで欲しいと思う、甘さが止めらない。
「ここも塞いでやろう」
調教師が、女の部分の尖った粒を優しく虐めた後で、穴に指を入れた。
女の穴で指を締め付け、後ろの穴でペニスを締め付けた。
調教師が呻いて、それに少年は喜んだ。
感じてくれてる、と思ったからだ。
「気持ちいい」
優しく笑われて、また指に絡みつき、ペニスを穴でしゃぶりつくす。
甘く鳴きながら、またイク。
でも喘いだのは調教師も同じで。
それが嬉しすぎて、泣いてしまう。
「お前は本当に可愛いね。ここも後ろも。ここをもっと可愛がってやろう」
調教師は女の穴に指ではなく、ペニスの形をした舐めらかな木でできた張形をあてがった。
それは小ぶりな張形だった。
「私のモノでしてしまえば、お前は傷つく。私を受け入れるために、これで広げても構わないか?私はお前のここにも入りたい」
調教師は少年に尋ねた
そんな風に尋ねることは奇妙だった。
調教師が、そこに入るのは決まっていたことだったし、通常の女性よりも狭いその場所を広げるということはもう言われていた。
でも。
恋人みたいに抱かれてるから。
本当に聞かれているみたいに思って、頷いた。
ここに入ってほしかった。
調教師に。
いや、恋人に。
「広げて・・・」
強請った。
調教師のペニスよりは随分小さいが、指よりは遥かに大きいそれを喜んで受け入れた。
後ろを貫かれた時の痛みに比べたら大したことはなかったが、それでも破瓜の痛みはあった。
痛さに少し泣いた。
でも。
「お前の処女を私にくれた」
そう囁かれたなら、痛みは喜びでしかなかった。
そして。
もうすっかり慣れた後ろを激しく突かれ始めると、女の穴も張形を自分から美味しくむしゃぶりつき始めた。
後ろの穴をデカいので犯され喜んでいた。
女の穴は張形を自分から絡めとっている。
ペニスは白濁をボタボタと垂れ流しつづけて、絶頂感を送ってくる。
少年は狂った。
狂ったけれど、今度は迷わなかった。
それは望んで飛び込んだ、道がある快楽だった。
とても深くても。
道がある。
安心した。
だから、叫びながら、心からその行為を愛した。
これは素晴らしいモノだった。
「好きぃ!!!」
少年は叫んでいた。
それこそが道。
嘘でしかないのに、それが分からなくなっていた。
「可愛いな・・・可哀想だが」
調教師はそう言って、少年の中で放った。
その声は少年には聞こえなかった。
調教は予定とおり進んでいた。
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