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快楽の先

奥を教えられていた。 後ろの穴の奥、行き止まりをぶち抜いた場所の良さを。 「ここまで届くモノも少ないと思うが、知っておいた方がいい」 抜かれながら言われた。 そこの感覚は鮮烈で、始めて犯された時の感覚にも似ていた。 声も出さずに、少年は痙攣する。 「怖がらず、自分を保て、できるだろ?」 優しい声がいう。 ぐぽぐほ ぐぽぐぽ 奥で出し入れを繰り返しながら。 最奥をこじ開けられる度、その最奥が確かにペニスを頬張るように食いついて。 その感覚はでも、焼け付くような引き抜くような快感で。 怖くて自分を失いそうになる。 でも、愛しい男の言葉に従い自分を捕まえて、とどめる。 怖がらなくていい。 これは愛しい男がしてくれること。 「いい子だ。ここで感じても自分を失うな。快楽に溺れても自分を手放すな」 声を掠れさせながらそういう調教師がそうしていることがわかる。 全てで男を欲しがって、全力で絡みつくソコに快感で囚われそうになるのは調教師も「そう」なのだ。 「出してぇ・・・お願い・・・出してぇ・・・」 少年は欲しがった。 怖がらない。 ただ欲しがる。 少年はもう快楽に怯えない。 快楽を少年は飼い慣らす。 身体をすべてそこに明け渡しても、少年はそれに消しさられることはない。 もっと、と望める。 果てなく、その先へと行ける。 「お前は素晴らしい」 調教師は持っていかれそうにのる自分を制していた。 そして。 与えた。 奥に熱く迸らせて。 少年はそれにさらに快楽の先へいく。 快楽は果てがない、深く落ちていく。 でも、少年はそれを楽しんだ。 身体も心もそれを求めた。 愛しい男を。 その身体の淫らさに出しながら声を上げてしまったのは調教師だった。 「凄いな・・・本当に」 調教師は苦笑した。 ここまでの身体はいなかった。 だが、問題はここからだ。 このままでは「使えない」 少年は調教師に対してはこうであっても、少年を買い抱く他の男にもこうではいられないからだ。 だが、素晴らしい身体だった 痙攣している身体の中で、また自分のモノが固くなるのは、いつものコントロールのせいではないのはわかっていた。 喰われているのは調教師だった。 再現無しに欲しがる身体は、もう次を求めてた。 素晴らしい男娼になるだろう 調教師の傑作になる。 だから、仕上げなければならなかった。 心の方を。 「女の穴にも欲しいだろう?」 後ろの穴の中で捏ねるように動きながら調教師は囁いた。 「欲しい・'・・」 すっかり淫らになった少年は答える。 指で粒を弄って貰えるのか、それとも、玩具をいれて貰えるのか。 後ろを犯されながらされる快楽を期待して、調教師を包む穴は蠢いた。 調教師は呻く。 気をつけなければ持っていかれる。 「もっと気持ち良くてしよう。玩具や指よりいいモノを挿れてあげよう」 調教師は囁いた。 座ったまま背後から少年を膝に乗せて揺するように動く。 開いた少年の脚の間から、勃起したペニスも、ダラダラヨダレを垂らして欲しがる女の割れ目も顕になっていた。 「もっと気持ちいいモノ・・・?」 その言葉に少年の穴がまた複雑に蠢く。 期待がダイレクトにつたわり、それはまた快楽になる。 「ああ・・・お前と言うやつはとんでもないな・・・さあ、お前をもっと気持ち良くしてやろう・・・」 調教師は呆れたように、感心したように、呻きながら言う。 これほど自制が必要なことは珍しかった。 「もっとぉ・・・・」 少年は甘えた、欲しくて。 もっともっとほしい。 気持ちいい。 愛してる。 「こっちへおいで」 部屋の入口に調教師が声をかけた。 人影が入ってくる。 少年は怯えた。 2人きりだと思っていたのだから。 「気持ち良くなろう・・・もっと。今度は3人で」 調教師は甘く後しろを穿ちながら言った。 入ってきたのは若い男で。 一糸もまとわず、大きな性器をそびえ立てていた。 「お前の前を塞いでくれる」 優しく調教師は言った。 入ってきた男は調教師が広げた少年の脚の間に入ってきた。 少年の女の穴を指で確かめた。 そして、少年の脚を両肩に担ぎあげた。 意図は明確だった。 調教師はその間にも、また後ろの穴の深い所を犯していく。 溶けきった身体はそれに快楽を伝えてきたけれど、突然自分の脚を肩に乗せられ、女の穴に知らない男のモノをあてがわれて、少年があげたのは間違いなく悲鳴だった。 「大丈夫、気持ち良くなる」 愛しい男が言う声を聞いた。 後ろを犯しながら。 「いやぁ!!」 少年は泣いたが、やめて貰えるわけがなかった。 そう、愛しい男は調教師でしかないことを思い出しながら、少年は見知らぬ男に女の部分を貫かれていった。

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