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初恋

泣きながらイキ続ける少年を、調教師と男は2人がかりで犯し続けた。 それでも欲しがる少年を、喉さえ2人は交互で犯し、少年のペニスをもその口で楽しんだ。 女の穴も後ろの穴も2人は代わる代わる、そして同時に犯した。 少年は胸の痛みとは別に、その行為に感じた。 二つのペニスのそれぞれに二つの穴でしゃぶりついていた。 その形を味わい、硬さを楽しみ、襞という襞で舐めとった。 でも。 胸が苦しかった。 でも少年が一番堪えたのは、調教師はみているだけで、男だけが少年を犯したときだった。 愛しい男がまったく触れなくても、少年の身体はそのセックスを悦んだのだ。 「ほら、アイツが触ってなくても、イけるだろ?ヤラシイ身体だな」 男は皮肉っぼく笑って、後ろでも、女の穴でも、口の中でも、調教師とはちがうのだとわざと解らせながらイかせてきた。 そう、良かった。 調教師ではなくても。 違っていて、それが良かった。 むしろ違いを楽しんだ。 二つの穴のどちらをもで、愛しい男の前で、違う男のモノを欲しがり自分から絡みついていく。 微笑みながら調教師がそれを見つめるのだ。 それに胸が苦しくて。 「イクぅ・・・イクぅ・・・」 イクことを告げるように教えこまれ、それに従いながら、愛しい男に犯されている場所さえ見られる。 零れる精液が泡立つのさえ。 他の男に乳首を摘まれ、後ろから女の穴を犯されて、いやらしくペニスから滴らせて泣きわめく姿も。 今度は後ろの穴を犯されて女の穴から精液を滴らせる姿も。 胸が痛くてまた泣いて。 でも気持ち良くて、また自分から求めた。 もっと、と。 そう教えられたように。 愛する男が見てるのに。 「底なしだな、ホント」 男は笑って、また犯す。 調教師は微笑むだけだった。 どの穴をだれがどう犯そうと気持ち良いことを少年は知り尽くす。 泣きながら感じた。 自分は淫らなのだと信じこんだ。 信じれば信じる程、少年は乱れた。 また2人がかりで犯されながら、手や口で奉仕することも教えこまれた。 「上手いよ。お前は早く娼館から出られるさ。借金なんてすぐに終わる。年季を待たずに。今は辛いだろうけど、感謝するだろうよ、この男に」 少年の喉を使いながら男が言った。 その時初めて、この男の乳首に金の輪がつけられていることに少年は気付く。 男娼である間は乳首に金の輪がつけられるのだ。 この男も男娼なのだ。 年齢からすると、もうそろそろ引退する年頃だろう。 「良かったと思うさ。どんな相手でも楽しめる身体と、切り離せる心を持てたことに。上手くやれば、引退するまでにひと財産は稼げる。ゴミムシみたいに踏み潰されることはない」 淡々と男は言った。 でも、喉を酷く犯され、少年は噎せた。 だが、それすら気持ち良かった。 今は調教師はそんな少年の髪をなでながら、後ろの穴を犯していた。 指は優しく、でも激しく中を突かれて。 とうとう少年は気絶した。 そう、やっと気絶、できた。 快楽と同じ位深い胸の痛みを感じないですんだ。 少年にはそれは必要だった。 少年の中に放ち、優しく少年を抱きしめる調教師を男は不満そうに見ていた。 調教師は恋人のように少年を抱きしめて、ほおや髪にキスをした。 「やめろよ。酷い男だな。冷たくしろよ。もう、十分だろ」 男はイラついたように言った。 調教師は笑った。 「可愛いと思ってるのはウソじゃない」 少年の身体から引き抜き、少年を抱きしめる。 「可愛いよ。こんな私を健気に思って。本当に可愛い。本気で好きにならなければこんなに感じてくれやしない」 調教師は言う。 「惚れさせて、感じさせて、それを利用して。本当に酷いなあんたは」 男は顔を歪める。 調教師はまた笑った。 少年の唇に優しくキスを落とすと、そっと横たえた。 この少年の世話をする前にしなければならないことがある。 「お前だって可愛いかった。いまでも可愛い」 調教師は言った。 男の顔が歪む。 それは泣き顔だった。 美しい男。 乳首の輪が男娼だと教える。 10年以上前、幼い少年は初めての精通もなにもかもをこの調教師によって教えられたのだった。 まだ調教師も成人したばかりで。 男は調教師の初期の作品の1つだった。 この部屋で恋して抱かれた 男娼の一人だった。 「おいで、お前を抱きたかったよ」 調教師は言った。 成人した男娼は男に抱かれることはない。 女の相手をする。 それが通例だ。 だが、これほどまでに美しければ、それでも買いたいという男達もいる筈だ。 でも、この男娼は男の相手はやめているのを調教師は知っていた。 女しか相手にしない。 それが許されるのは、もうこの男娼が娼館へのとっくに借金を返したからだ。 普通は娼館を出るか、パトロンの元へいく。 だが、この男娼は娼館に留まり、娼館に取り分を与えながら、金持ちの女達を破産させ続けていた。 「女相手じゃ足りないだろ?」 調教師は腕を広げた。 男は泣いた。 泣きながら、調教師にしがみつく。 「酷い男だ・・・あんたは酷い・・・」 そう泣きながら、唇を重ねてきた。 調教師はその唇を吸って、舌を絡めた。 「抱いて・・・」 男が泣いた。 初めて抱かれた日の少年のように。 「お前は可愛いね」 調教師は心から言った。 この男娼も。 可愛い作品だった。 「ここだって、こんなに男を狂わせる場所なのに、もう女しか抱かないなんて」 四つん這いになり、欲しがる男のソコを解しながら調教師は言った。 少年を抱いてる間もずっと欲しがっていたのがわかっていた。 少年を犯しながら、ずっと後ろの穴を疼かせていたのだと。 「あんただけ・・・あんただけなんだ・・・」 泣きながら男は穴で指を締め付ける。 「オレのがいい・・・こんなふたなりのガキより・・・」 男は咽び泣いた。 「お前はお前で可愛いよ。みんな可愛い」 酷い男が酷いことを言う。 それでも、調教師がそこを穿ってくれた時、男は久しぶりのソコで狂った。 「好きぃ・・・これ、これが好きぃ!!」 喜んで泣きわめいた。 淫らに尻を揺らしながら。 「何人ここで狂わせた?」 調教師はそこで楽しむ。 手を離した作品を楽しむことは少ない。 手の届かないところへ行くからだ。 だから、この機会を楽しんだ。 この作品は他の作品達とは一風変わっていたが、それはそれで良かった。 「わかんない・・・よ、みんなくるう・・・あんた以外は」 男は調教師のモノを心ゆくまで味わいながら、言う。 こんな腰遣い。 教えた頃にはしなかった。 調教師は感心する。 作品は進化する。 あの頃よりその穴は良かった。 何より、飢えていたその穴は、その全てで調教師を欲しがっていた。 「可哀想に。こんなに飢えて」 調教師は囁いた。 長くしていなかったのが分かった。 でも忘れてない。 そこは調教師のペニスに絡みつき長い飢えの果てを教えてくれる。 「ここを使って何人殺した?」 調教師はゾクゾクしながら囁く。 穴がしめつけられ、蠢く。 蜘蛛が獲物を締め付けるように。 「20人からは覚えてない・・・ああっいいっ・・・いいっ!!!」 男が中だけで達しながら叫ぶ。 その言葉に満足した。 沢山死んだことに。 自殺、焦がれ死に、奪い合いあって。 みんなこの男娼の周りで死んでいく。 自分の作品に狂って、勝手に破滅して、勝手に恋に狂って死んで行く。 それこそが調教師の望みだったから。 今日一番調教師は満足した。 「今日来てくれてありがとう、会いたかったよ」 調教師はそう言って、可愛い作品を、沢山人を殺した作品を、可愛いがった 愛しくてたまらなかったから。 その穴を愛おしんだ。 深く浅く、奥まで。 調教師が仕込んだなら、もう後ろでしかイケなくなるはすだった。 後ろでしか満足出来なくなる身体にした。 そこで沢山の男達を狂わせるために。 それなのに、この男娼は、もう後ろを使わないのだ。 調教師以外とは。 「変態・・・クソ野郎・・・」 男は罵りながら、でも泣きながら感じて、何度も自分からキスしてきた。 「もう・・・あんたとしか・・・したくないって・・・だから自由になりたくて・・・」 そう泣いて。 自由になって。 やっと愛する男に抱かれたのが嬉しくて。 たった一人に抱かれたくて、沢山破滅させて殺して、自由になったのだ。 「また手伝いを頼む。その時はまたしよう」 酷い男がもっと酷いことを言った。 抱いてはやる。 でも、それは仕事のついでだと。 でも男はそれでも。 愛する男に抱かれて、幸せだった。 「もう抱かれるのはあなただけ」 そう囁かれて、調教師は男に優しくキスをする。 自分に執着する作品が1つくらいあってもいい。 今もこの作品は女達を地獄に落としているのだし。 「お前はオンナだよ。穴で犯されるのが大好きな」 そう囁いて、女を泣かす男娼を、女のように泣かせ続けた。 もう調教師以外の前ではオンナになることのない男を。 「好き・・・愛してる・・・」 男は泣き叫びながら、何度も何度も女のようにイった。 女になるのはこの男の前だけ。 もう2度と後ろを使って他の男とはしない、そう決めていて。 それは。 確かに愛だった。 無惨な初恋から生まれた そして、調教師も自分の作品を愛していた。 作品として。

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