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第17話 俺に教えて

 がさつに服を脱ぎ捨て、ローションやゴムを適当にベッドの上へ放り、下着1枚の格好で寝転がっている誓将先輩に覆い被さった。  誓将先輩の下着は、つけたままの方がエロい気がして、あえてそのままだ。  首筋に唇を落としながら、薄いピンク色の柔らかい乳首を、くにゅくにゅと摘まむ。  柔らかかった感触が、もっと触ってと強情るように、硬く(しこ)り始める。  ぴんっと主張してくる胸の尖りを指で、舌で、摘まんで捏ねる。  鼻にかかる甘えたな吐息が、頭上から落ちてくる。 「声、抑えなくていいっすよ」  上体を離し、くにくにと乳首を弄りながら声をかけた。 「……っ、可愛…、ねぇしっ」  口許を手の甲で覆った誓将先輩の瞳が、面白くなさげに逃げていく。  我慢する姿は、あまり好きじゃない。  どうせなら、なにも考えられないくらいどろどろに溶けて、あられもない声で啼いて欲しい。  低くたって、ダミっていたって、誓将先輩の声が可愛くないコトなど、ありえない。  存在を主張してくる胸の飾りに、叱るように噛みついてやる。 「……ぃっ」  ジンジンとしているであろう乳首をねっとりと舐め上げ、煽るように誓将先輩を見詰めた。 「誓将先輩の声、俺、好きっすよ」  はっと吐き出される誓将先輩の息が熱気を纏う。 「もっと、啼いて下さいよ? どうされるのが好きか、俺に教えて……?」  ベッドに転がっている誓将先輩の身体を持ち上げ、胡座をかいた足の上に乗せた。  正面から抱き合う形になり、俺の瞳には、涎に塗れた誓将先輩の乳首が映る。 「これと…、こっちと……どっちが、好きっすか?」  れろりと舐めて吸った後、少しきつめに噛みついた。 「……んっ、わか…ねぇ…」  歯で挟み、こりこりとした食感を楽しむように(こす)りながら、言葉を紡ぐ。 「ちょっと強いくらいの方が、好き?」  胸に貼りつきながら、誓将先輩の腰や尻をさわさわと撫で擦る。 「ん……ふ、そこ、……しゃべ…、なっ」  真っ赤に上気した頬のまま、むすっと顔を歪ませた誓将先輩の腕が、俺の頭を剥がしにかかる。  引き剥がそうとしてくる誓将先輩に負けじと、俺はその胸許に追い縋る。 「ぁ……もぉ、……っ」  ちろちろと弾くように舌で弄れば、誓将先輩の腕から力が削がれた。 「気持ちぃっすか?」  くくっと喉の奥で笑いながら、もっと触ってと主張してくる乳首を指先と舌先で、目一杯可愛がる。 「ぁ、………ふ…ぁっ……っっ…」  ちゅぅっと吸い上げる俺に、ぴくりと反応を見せる乳首。  そわりとした興奮に夢中になる俺の頭が、誓将先輩の両手に、がっと掴まれた。  ぐんっと力任せに上げられた顔に、誓将先輩の唇が降ってくる。 「そこじゃなくてっ。こっちを喰えっ」  苛立ちのまま唇に、がぶりと噛みつかれた。

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