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第18話 恋しい泥濘

 ちろちろと蠢く舌を吸出し、出来た隙間に忍び込む。  舌裏から頬裏、上顎を舌先で満遍なく擽る。 「ん……んっ、は………ぁ…」  内側から響く水音と艶かしい吐息が、俺の鼓膜を震わせる。  尻の弾力を楽しんでいた指先が、ひくひくと蠢くアナルに触れた。  軽く押すだけで、俺の指がぬぷりと飲み込まれた。  ちゅっとリップ音を立て、唇を放す。 「……随分とすんなり、っすね?」  ずぷずぷと飲み込まれていく俺の中指。  恥ずかしそうに瞳を游がせた誓将先輩に、ぎゅっと頭を抱き締められる。  誓将先輩の顔が、俺の視界から消えた。 「準備…、してきたんだよっ」  俺の頭を抱える誓将先輩の手に、力なく殴られた。  デリカシーのないコトを聞くなと、叱られてしまった。  ゆるゆると中を弄りながら、側に放っておいたローションを手探りで見つける。  片手で蓋を開け、下着越しの尻の谷間にどろりと垂らす。 「………っ」  滑り落ちてくるローションを軽く引き抜いた指に纏わせ、再び中へと押し入った。  ドッドッと響く誓将先輩の心音に、胸がざわつく。  早くこの中に入りたいと涎を垂らすペニスを宥めながら、ぐちぐちと掻き混ぜる。 「ん……ぁ…っ…………」  誓将先輩の腰が、待ち遠しそうに揺らぎ始める。  はぁ、堪んねぇ……。  指を引き抜きながら、目の前の胸許に唇を押しつけ、誓将先輩を押し倒す。  ちゅっちゅっと誓将先輩の肌にキスを散らしながら、もぞもぞと下着を脱ぎ捨てた。  Tバックの紐をくいっと横に避け、ローションに塗れたひくつくアナルに先端を押し当てる。 「ん…………っ…」  くっと力を入れれば、さほどの抵抗もなく、ぬぷんっと亀頭が飲み込まれる。  先端だけを咥えたアナルは、もっと奥までと強情るように、きゅうっと絡みついてくる。  入口を押し開くように腰を回せば、ぐねぐねと蠢き、媚びてくる。  ねっとりと撫で捏ねられる感覚に、堪らず引き抜いた。  でも、恋しくなり再び泥濘(ぬかるみ)の中へと侵入を試みる。  にゅぷりと飲み込まれ、ちゅぽっと吐き出される。

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