ぬぽぬぽと先端のみの出入りを繰り返す俺に、誓将先輩が痺れを切らす。 「ぁ、も………な…、んぁ……」 　亀頭がぐぷっと込み込まれた瞬間、投げ出されていた誓将先輩の足が、俺の腰に絡みつき、踵で蹴飛ばしてくる。 　背中に感じた刺激に誓将先輩へと向けた瞳には、赤く染まった頬のままに睨みを効かせる顔が映る。 「ちゃん、と……、挿入(い)れろっ…」 　はあっと熱っぽい吐息を零しながら叱られ、ぞわわっと堪らない興奮が身体を駆け抜けていった。 　へらりと笑み、不満たらたらなその頬に、唇を落とす。 「すいません」 　形だけの詫びの言葉を紡ぎ、側に転がされている連なるコンドームからひとつを毟った。 　バキバキに硬くなっているグロテスクな俺の息子にゴムを被せ、ぱちりと空気を抜いた。 　散々に、入口ばかりを苛められた誓将先輩のアナルは、触れる俺のペニスに吸いつき、うねうねと蠢く。 　くっと腰に軽い力をかけた瞬間、俺に絡んでいた誓将先輩の足に力が入る。 　待ちきれないというように腰を上げた誓将先輩のアナルが、俺のペニスを一気に飲み込んだ。 「……………っ」 　先端から根本まで、余すところなく舐(ねぶ)られる。 　予想以上のに締めつけに、制御機能がバカになる。 　挿入(い)れた瞬間、イってしまった……。 「ぅ、え………？」 　ゴム越しではあるが、腹に放たれた熱に、誓将先輩の瞳が不思議そうに俺を見上げた。 　禁欲生活からの公園での不完全燃焼。 　さらには、誓将先輩との初めてのまともなセックス。 　全てが俺を、早漏にした……。 「…我慢してたんですって。言ったでしょ？ あれからヤッてないって……」 　恥ずかしすぎる現状に、ベッドに沈む誓将先輩の肩に、額を埋める。 　誓将先輩の口からは、必死に堪えながらも、抑えきれない笑い声が漏れ出てる。 「くっ……ふはっ、……ふふ…」 　その声が、俺の耳を擽る。 　はぁっと大きく息を吐く。 　幸い、俺の息子は未だに絶好調だ。 　今の俺に、賢者タイムという言葉は、存在しないらしい。 「心配しなくても、まだまだイケますから」 　悔しくなり、がぶりと肩に噛みつきながら、誓将先輩の中から抜け出し、ゴムを外した。 　新しいゴムをつけるのも焦れったく、俺はそのまま、誓将先輩の中へとペニスを突き戻す。 「ぁ、ん……っ」 　もう、拒否されても止まれる自信なんてない。 　なにも考えられないくらい、どろどろに溶かしてやる。