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トイレ掃除をして、お腹が空いたな~とぼんやり思ってたところに、直樹がパンを持ってきてくれた。
「ごめんね、あおちゃん。これしか持ってこられなかった」
泣きそうな顔の直樹。園長から見つからないように頑張って持ってきてくれたのに、何故謝ってるんだろう。
「これだけでも嬉しいから謝らないで」
* * *
その夜。園長の怒りも溶けて、園長から見えない一番遠い席でなら夕飯を食べて良いことになった。
直樹と一緒に大部屋に戻ろうとした時に声をかけられた。4つ年上の村田正彦と岡村慶太。小さい頃、ここに来た頃は確か面倒を見てもらった記憶があるけれど、最近は話してもいなかった二人だ。
「蒼、ちょっと来いよ」
「あおちゃん…」
「直樹、先に部屋帰ってな」
「う、ん………」
心配そうに振り向きながら帰る直樹。俺は、何か話でもあるんだろくらいにしか考えてなかった。
施設内の物置に連れてかれる。季節用品が置いてあって、普段そんなに立ち入ることのない場所だ。
「何か用?」
「お前さ、知らない男に犯されたんだってな。お前のことは俺が狙ってたのに。一回犯されたんだから、何回だって変わらないよな」
なんで着いてきてしまったんだろう。昨日の事件を思いだし、嫌な予感がしたので、咄嗟に逃げなきゃと扉の方に走った。けれど、扉側には岡村慶太がいて、俺の手が扉に届くことはなかった。
「なに逃げようとしてんだよ蒼。俺も使ってやるって言ってんだよ」
抵抗したけれど、子供の4歳差は大きく、あっという間に二人がかりで床に倒された。
それでも暴れていたら何度か頬を叩かれた。昨日刃物で傷ついた場所が傷んだ。
「おい、慶太、こんなチビに手こずってんじゃねぇよ、腕しっかり持ってろよ」
「ごめん正くん」
両腕を上に伸ばされ動かないように物置にあった紐で縛られる。
「やめろよ!やめろって!やめろ!離せ!」
「うるせぇな!園長が来たらどうすんだよ」
また頬を叩かれた、腹も殴られ、痛みと恐怖で動けなくなっていく。
と、ズボンをおろされた。
「なに、するの………」
既に猛っているそれを、お尻の穴に宛がわれ嫌な予感は恐怖に変わった。
「や、めて…」
「もう、初めてじゃないんだろ。昨日ヤられたなら痛くねーだろ」
じわじわ押し入ってくるソレに、体は必死で元ある形に戻ろう、押し返そうとする。
「きっついな…」
腰骨を捕まれ自然に上に逃げようとしていた体を固定される。
押し戻そうとする肉壁をずぶずぶ侵食し、ソレが挿いってしまった。
「いったぁ!痛い抜いて!痛いよ!嫌だ!」
「騒ぐなって言っただろ!」
また腹を殴られた。
痛い。抵抗しても痛い。どうしたらいいか分からないままに、涙がつーーーと頬を伝うのが分かった。
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