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急接近。

さっさと買い物を済ませると急いでアイツの所に戻った。すると阿川が居なかった。 「あれ? おい、阿川どこだ? おい!」 キョロキョロと辺りを見渡しても、アイツの姿がどこにもなかった。コンビニの前で首をかしげると、突然と姿を消したヤツに舌打ちした。 「…――まったく、あんなベロベロの状態でどこにふらつきやがった! まさか車道になんか、出てないだろうな!?」 一瞬、悪い予感がすると「まさかな」と呟いた。いや、もしかしたら。いや、もし――。  急に胸騒ぎがすると、慌てて近くの車道を見に行った。 『阿川っ!?』 慌てて見に行くとアイツの姿は無く、車も通って無く静かだった。「ああ、良かった…――」内心、安堵して胸を撫でおろした。あんな状態で酔っ払ったアイツが車道に出たんじゃないかと想像した自分に呆れた。 「――クソッ、なんで俺が一々アイツのことを心配しなきゃならんのだ! クソッ! 阿川の野郎、どこ行った!?」 「あ、葛城さん!!」 「ん?」  後ろを振り向くとアイツはビニール袋を持って片手に缶ビールを持っていた。そして、飲み歩きながら向かってきた。 「どこ行ってたんですかぁ? 急に居ないから、びっくりしたじゃないですか。それにこんな所で何を? あ、ビール飲みます?」 「おい、お前~っ!!」  アイツがビールを飲みながら話してくると俺は一気に怒りのゲージが上がった。

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