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大人のチョコレート<バレンタインSS 3>※

   レイヴンはバッと口を抑えて、俺のことをじっと見上げてくる。  そんなに照れなくてもいいのによ。  いつになったら慣れてくれるのやら。 「テオ……隙あらばキスしてくるのやめてくれません?」 「いいだろ別に。俺ら以外誰もいないし。こんなのただの戯れだってのに過敏だよなァ」 「そう言われても……」  いつまでも反応がお子様だな。  まあ、反応しないよりしてくれる方が俺は楽しいから問題ないけどな。  暫くは可愛いレイちゃんにちゅっちゅして戯れてたんだが、途中からどうも様子がおかしくなってくる。 「うぅん……テオ、なんだかあっつい……」 「そういや何だかそんな気も……って。おい、このチョコレートの中身ってまさか」  レイヴンの香りがいつにも増して甘い。  しかも、さすがのレイヴンもこれくらいの戯れじゃ掠れた声で俺にしな垂れかかったりしないはずだ。  ついでに俺の下半身もさっきから疼いて仕方ねぇとくれば、答えは一つだよな。 「おススメの酒って、媚薬入りかよ……恋人たちの甘い夜にピッタリってか」 「ふぇ? なんですかぁ?」 「まあ、俺は愉しいから構わねぇが。素に戻ったあとのレイちゃんを宥めるのは苦労しそうだなァ?」 「テオー……早く脱がせて?」  全く、酒に酔いながら媚薬が効いてるとあっちゃあ身体はキツイだろうな。  俺もレイヴンにあてられたせいで、普段より自制が効かないかもしれねぇ。  可愛らしいおねだりには、噛みつくようなキスで答えてさっさと服を剥いていく。  シャツの紐を緩めてキスの合間に床へと落とすと、レイヴンが俺の上に跨ってきた。 「あっ、ふっ……んんんっ! んぁっ!」 「……あぁ、もっと来てもいいぞ」  ベロリと唇を舐め上げると、レイヴンが身体を震わせて俺にしがみついてくる。  キスに夢中になりながら、熱を持った下半身を俺へ擦りつけてきた。  服越しでもお互いが熱を持っているのがよく分かる。 「んぁ……テオも、あっつい……っん!」 「だなァ? ハッ……参ったな。このままだと、挿入る前に出ちまうかもなぁ」 「やぁっ、だめぇ! 出すなら、こっちに出してぇ」  レイヴンは腰を止めると、自分で全て服を脱ぎ捨て俺の昂りを引きずり出した。  俺が止める間もなく、腰を勢いよく落として自ら昂りを奥へ誘い込む。 「ひぁぁぁぁっ!」 「……っく!」  あまりの気持ちよさに、俺までイッちまった。  レイヴンはぶるぶる震えながら白濁をぶちまけて、余韻を楽しんでるみたいだ。  髪を撫でるだけで、はふはふと熱い息を吐き出してるし相当キてんなこりゃ。    媚薬っても劇的に強いって訳じゃねぇが、レイちゃんには刺激が強いみたいだ。  これなら最初からガンガンいっても良さそうだな。  髪を掻き揚げてレイヴンと視線を合わせると、細い身体を掴んで上下に揺さぶっていく。

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