「あっ！あ"ぁ"ーーーっっ!!」 　男が大きく痙攣したのを見て、僕はその太腿を押して更にその腰を持ち上げる。 「まっ!!待って！イってるっ!!」 「ん？だから？」 　笑いながら容赦なく下半身を叩きつけると、男は涎を垂らしてくぐもった声を出した。 「何もかも忘れちゃうでしょ？……て、もう聞こえてないか」 　ガクガク震えている男を見ながら笑って更に奥を深く抉る。 　涙を浮かべて開いたままの口からは呻くような声を出す男。現場で働いているだけあって日焼けした肌に全身にしっかりついた筋肉。 　僕より頭１つ分以上大きな男を組み敷く快感。 「イくよ」 　言いながら抽挿を速めるとパンパンと肉のぶつかる音とぐちゅぶちゅと卑猥な水音が更に大きくなった。 　僕は欲望のまま腰を打ち付けて最奥でやっと精を放つ。 　男の腹の上にももう白濁とは言い難いくらい透明になった体液が溢れていて、僕は笑いながらその液体を男の腹筋に塗りつけながら腰を引いた。 　もう５度目のそこはパックリ口を開けている。 「ふふ……これ、現実に帰ってこれる？」 　その孔の周りを指でゆっくりなぞると、孔はヒクヒクと震えた。 「サク……さん……」 　ゼェゼェ乱れた息を吐く男の顔を見ると男はまだ視点が定まらないまま手を伸ばしている。 「限界でしょ？寝たら？」 　その手を握って張り付いた髪を横にやると、男は微笑んでゆっくり目を閉じた。