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第7話(3)
いざ、口に出してみると何となくくすぐったいようなちょっと照れも出てきて落ち着かなくなる。
本気とか……そもそも恋なんて初めてだ。
もう数もわからないくらい男を抱いて身体を繋げてきたのに……気持ちとか意識したことなんてなかった。まぁ、ナル以外はほぼその日限りだったし。
店長、今、何してるかなぁ?なんて、あのマンションの部屋を思い出しながら、店長の匂いを思い出してまた疼くなんて……本当、童貞か?と笑えてくる。
「ヤバっ……」
ピクッとこめかみ辺りを動かして睨んでくる姿。
あの大きな手で頭を雑に掻き回してくる力強さ。
背中に感じたあの温もり。
それだけでまたドキドキしてきて下半身が僅かに反応する。
押し倒した店長の腕を押し返そうとする時のあの腕と首筋に浮かぶ筋とか……噛み付いてやりたくなる。
「店長……」
呟いてしまうとあまりにもキツくなってベルトを外した。前を少し開けるだけで僕の屹立はしっかり上を向いてその存在を主張している。
もうもどかしすぎて下着の中に手を入れて動かした。
1人でなんて……思っていたのに店長を思い出すだけで手が止まらない。
「くっそ……」
グッと歯を食い縛ってそのまま吐精する。
「……有り得ない」
べっとりと下着を汚したそれを見て僕は深いため息を吐いた。
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