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第8話(2)

「明後日の金曜日、大人組なんで20時半にすぐそこのバル予約しましたからねぇ!」  次の日、朝一でそんなことを言う添さんを見て水城が見て見ぬフリをする。 「んー?水城も合コン行きたかった?今回俺の同高の奴に集めてもらったから23か24だけど……そういうお姉様がいい感じか?」 「いや、僕は興味ないんで」 「はぁー?女の子だぞ!うちの同高の奴は胸もデカいぞ?」  ニヤリと添さんが笑っても水城はさっさと布巾を持ってフロアに逃げて行った。 「女3人で頼んでるし、さくちゃんと店長がラストの日にしたからさくちゃんと店長は絶対な!」  クルッとこっちを向いて添さんはヘラヘラと笑う。 「店長!聞いてましたー?絶対ですよ!ちゃんと、店長好みのちっちゃなかわいい系頼んどいたんで!」  何か聞きたくなかった情報まで飛び出して僕はため息を吐いた。 「添田!開て……」 「準備ですね!準備!わかってますよぉっ!明後日に向かってテンション上げましょーねっ!」  怒鳴ろうとした店長の言葉を遮って添さんは笑いながら鼻歌を歌って花を生け始める。  明後日、ラストまでバイトでちょっと楽しみだったのにその後、女が居ると思うとちょっと憂鬱だった。

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