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第9話(3)
あの店長が素直にバンザイをしてぼーっとしながら冷たいのかたまに眉を寄せる。
「さむ……」
呟くと寄り掛かっていた壁から体を起こして、信じられないくらいの力で抱き締められた。ベッドに座っていた店長と立って服を脱がせていた僕。
腰にある店長の腕はキツく僕を抱き寄せていてシャツ越しなのに吐息まで感じる気がしてまた下半身が熱を帯びる。
早く離れなきゃと思うのに、店長は顔を僕の腹に擦り寄せてきた。
「……あったけ」
呟いた店長はもう硬く勃ち上がってしまっている僕の昂りにも掠めながら顔をくっつける。
「っ……も、無理」
力の限り肩に手を付いて引き離すとそのまま店長をベッドに押し倒した。
「店長が煽りまくるから……」
僕もベッドに足をかけてグッと歯を食い縛ると、店長はきょとんとして首を傾げる。
「かわいいな……お前」
そんなこと言われて僕はもう何も考えられずに店長の口に自分の口を押し付けた。
抵抗することもない店長の唇に舌を付けると簡単にその口も開かれる。舌を絡めて口の裏側も歯列もなぞって蹂躪しながら吸い上げた。
「ふっ……はっ……」
水音と共に合間に息を吸おうとする口を塞いで今度は唾液を流し込む。
ゴクンとその喉元が動いたのを見ながらその首にも口を付けて逞しい脇腹からその胸に手をやった。
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