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第10話「事実ですし?」

 ゴソッと動いたのを感じて僕も目を覚ます。  見上げると、店長もぼんやりとしながらこっちを見た。そして、 「っ!?」  バッと両腕を引き抜いて、更に凄い勢いで後退したせいでベッドから落ちかける店長を見て笑う。 「何してるんですか」  焦るその姿もクセになりそうだ。  パクパクと口を開けて……更に全裸である自分とカピカピになった事後感たっぷりの現状に混乱しているっぽい。  僕の着衣は一切の乱れはないし、恐らく何となくお尻に違和感もあるんだろう。 「な、なっ……ん"ーーー?」  とりあえずパッと布団を手繰り寄せて店長は下半身を隠した。そして、唸りながら頭を押さえて項垂れる。 「水飲みます?それはもう生温いだろうから冷蔵庫にあったもう1本持って来ますよ?」  言いながら立ち上がると、店長はバッと顔を上げた。 「今、何時だ!?」 「え?……5時20分」 「マズい!!」  布団を跳ね除けて店長がダカダカと走って行く。そして、すぐに戻ってきた店長はシャワーでも浴びたのか濡れた頭に下着だけの姿でクローゼットを勢いよく開けた。 「昨日、仕入れ行ったのに今日もこんな早くから行くんですか?」  その後ろ姿に声をかけると、店長はピタリと動きを止める。 「昨日、添さんに「飲み会の翌日くらいゆっくり寝られるように」って言われて行ったんですよね?」

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