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第15話(4)

 自制しようと思えば思うほど硬度は上がっていって深く息を吐く。  何度繰り返しても落ち着く気配はない。 「ちっ……」  軽く舌打ちをしてモゾモゾと体の向きを変えた。  鎮静できないのなら……出して処理してくるしかない。  諦めて起き上がろうとすると、凄い力でベッドに引き戻された。 「ちょっ!待っ!!」  そんな言葉も虚しくむしろぴったり抱き込まれる。  首筋に当たる店長の寝息。  ゾクッとしてギュッと目をキツく閉じた。  ……ヤバい。  抱き込まれた大きな手が僅かに腫れ上がった先端に当たっている。 「ん……」  店長が軽く身じろぎをした拍子にその先が擦られて僕は歯を食い縛った。  先がちょっと触れて擦られただけなのに暴発しそうな事実に軽くショックを受ける。  童貞じゃあるまいし。思春期真っ盛りのような敏感さに気が抜けない。  ドクンドクンと脈動が耳元でする気がするくらいうるさくて、できることならそのまま店長の手に擦り付けて出してしまいたい。  いくら入院中一切出していないからって……いや、最後に出したのは……いつだ?  入院していたのが1週間。その前も何か気乗りしなくてナルとラビの誘いも断って……あれ?  記憶を遡ってハッとする。  あの合コンの翌朝、店長とスマタをしてからはそれを思い出して1人でヌいたりもしたが、やっぱり虚しくて2週間以上処理もしていなかった。  

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