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第16話(7)

 素早く店長のネクタイを解くと、そのままそれで両腕を縛りつける。 「てめっ!解けっ!!」  怒鳴ってくる店長を無視して、僕は腰をしっかり落として店長を押さえつけた。  そのままシャツのボタンも外して、ベルトも引き抜く。  インナーを捲りあげて脇腹を撫でると、店長はビクッと跳ねて思いっきりこっちを睨んだ。 「フザけたことはしねぇ約束だろ!」 「フザけてませんよ。本気ですから」  暴れる上半身も右肘で押さえると、僕は左手でスラックスの前を開ける。  いつだって店長は同じ黒いボクサーパンツを履いていることは一緒に暮らすようになって毎日する洗濯で知っていた。  その見ることには慣れたパンツに手を伸ばす。 「バカか!お前っ!!」  怒りと焦りを露わにする店長が暴れようが僕は押さえる力を緩めない。 「……もう、遠慮しない。無理矢理でも奪うよ」  声のトーンを少し下げると、僕はパンツを下げて店長の竿を握った。  さすがになかなか反応はしてこないそれを見て体を下にズラすと、押さえ込んでいた右腕も離してそのまま口に含む。 「やめっ!!離せっ!!」  上半身を解放した瞬間にネクタイで束ねられたままの両腕を頭に振り下ろしてくるが、僕だって止める訳にはいかない。  もう、これで追い出されようがどうでもよかった。

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