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第16話(10)
「やめっ!!」
それが何かを感じ取った店長を逃さず、ぐぷっと先端を埋め込んだ。
「痛っ!!……くっ」
痛みで更に強張ると、締め付けのキツさに僕も眉を顰める。
「辛いだけだから落ち着いて。ちょっと深呼吸」
優しく声を掛けてみても店長は拳を強く握ったままピタリと動きを止めているだけだ。
仕方なく僕はゆっくり息を吐き出すと、背中のシャツを捲り上げていくつもキスをしながら前の手をゆるゆると動かす。
「や……めろ……」
くぐもった声も少し吐息が混ざるようになると、僅かに締め付けもマシになった。
だが、腰に手をやるだけで緊張する店長を見て僕は笑いながらその大きな背中にピタリとくっつく。
じわりと汗ばんだ肌に頬をくっつけて脇腹の筋肉をなぞっていくとまた侵入を開始した。
「ゔっ……っ……」
少し腰を進めた時にピクッと腰が揺れて僕はその辺りで軽く抜き挿しをする。
「ふっ……はぁっ……」
吐息と共に艶っぽい声が漏れてそのポイントを執拗に攻めた。
そして、その間も動かしていた前がぐちゅぐちゅと音を鳴らし始めると、僕はそのまま一気に奥まで突き挿す。
「か、はっっ!!……」
顎を上げて大きく仰け反った身体は息を乱しながらプルプルと震えた。
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