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第17話(3)
洗濯を終えて戻ると、うとうとしかけていた店長は慌てて目を開いてこっちを睨む。
「体力使ったし眠たいなら寝てもいいですよ?」
「チッ……部屋戻る。……ダイニングに飯あるから食っとけよ」
僕の布団だけど元々は店長が用意してくれたものだし、僕はどうとでもなるし……と思ったのだが、店長は舌打ちして起き上がろうとして固まった。
「痛いですか?一応裂けてはなかったけど余裕なくて無理させましたもんね」
支えようとしても振り払われる。
威嚇するようなその目つきも僕を煽るだけだというのに。
「くそっ!……服寄こせ」
下がまだ丸出しなことを気にする店長をかわいく思いながら、素直に店長の部屋に下着とスウェットを取りに行った。
穿かせてあげようとしても蹴ってきたが、眉を寄せて耐える姿はやっぱりイイ。
「何、笑ってんだ」
めちゃくちゃ不機嫌に睨まれて、僕は嬉しくなりながら抱き着く。
「なっ!!」
体重を掛けながら押さえつけて下着を穿かせると、通常時でもボリュームのあるそれを撫でた。
ビクッとする店長の顔を覗こうとしただけなのに思いっきり頭突きをされてさすがに呻く。
「いっったぁ……」
頭を押さえると、店長は鼻を鳴らしてヨロヨロしながら立ち上がった。
態度はデカいのにがに股で、口ではめちゃくちゃ言うのにクッとたまに眉を寄せる姿に悶えそうだ。
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