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第20話「少しずつ」
部屋に入ってベッドに向かうと、店長はサイドテーブルの下にあったボックスを開けてローションのボトルを取り出した。
ほぼ新品のそれは……もしかしたら勃たなくて悩んだ店長が試したのかもしれない。
「貸して。ただ気持ちよくなれるようにドロドロにしてあげるから」
店長の手からボトルを受け取って押し倒すと、店長はゴクッと唾を飲む。
移動して少し冷静になったのか、さっきまで蜜を垂らすほどの硬度だったソレも少し落ち着いていた。
「緊張しないで。ほら」
微笑んで脇腹を撫でながらゆっくり竿を握ると、店長はパッと顔を背ける。
ゆるゆると扱くとすぐにそそり勃つそれは悩んだ店長の溜まりすぎた欲の現れか。
「大丈夫。もうガチガチ……相当溜めてたんだ?」
耳元で囁くと店長は腕で顔を隠した。
かわい過ぎるそんな反応をされて、僕はぺろりと自身の唇を舐めてからローションを手に垂らす。
ニチャニチャと温めつつわざと音を立てて反応を窺うと、店長はビクッと震えて身体を硬直させた。
「好きに感じて」
空いている唇にキスをしてさっき少し解した蕾に中指を挿れる。
ローションの滑りを借りてまだ少し力の入っている孔に指が飲み込まれていった。
「大丈夫。今、酔ってるでしょ?……溺れてよ」
屹立に舌を這わせてて唇を付けながら呟くと、店長はピクンと身体を跳ねさせる。
「んっ……はっ……」
片腕はまだ顔を隠したまま、だが、空いた片方はギュッとシーツを掴んだ。
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