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第21話(6)
結局、店長が気を失ったのは僕が3度目の熱を放った後で、僕はさすがに乱れた息を整えながら目尻に涙の筋を残してピクリとも動かない店長を見下ろす。
床はあちこちに欲を飛ばした悲惨な状態。
店長の頬にも飛んでいたその濃さも粘度もほとんどなくなった体液を指ですくってペロリと舐めた。
おいしくもないそれは普段なら絶対口にはしない。
なのに不思議と店長のはじんわり嬉しくなる。
「……末期だね」
呟きながらゆっくり腰を引いて僕も床に座り込むと、店長の後孔からドロリとその白濁が零れてきて軽く笑った。
自分でも引くくらいの量が店長の割れ目を伝って流れていく。
「お風呂は無理だから……片付けようか」
呟いて脱いだパーカーをとりあえず店長に掛けると、店長はダルそうに寝返りを打ってキュッと僕のパーカーに顔を埋めた。
「……店長。それじゃあ、掛けた意味ないんだけど?」
もう一度、せめて下半身だけでも掛けてあげようとしているのに店長はまたコテンと寝返りをして今度はしっかりと僕のパーカーを握る。
「っ……ズルくない?」
意識もなくそんなことをする姿を見せられてどうしたらいいのか。
座り込んで見ていられないそれを見ないように目を手で覆いつつ何度も落ち着こうと息を吐き出す。
しばらくそうして手を外しても「んっ」と少し声を漏らして店長が動いた時にまたコプッと窄まりから吐き出されたのを見て僕の心臓はうるさいくらい音を立てた。
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