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第21話(4)

 来て欲しくもない予定は嫌なのにあっという間にやってくるもので……  激務のクリスマスが過ぎ、元旦はさすがに休みにしていたが新年も『cafe repos』は穏やかに営業を始めていた。  ただ、「今年から月曜は休む」なんて店長が言い出し、実は添さんとは以前から話していて定休日を設けることになったと知って軽くショックを受けた。  同じマンションで暮らしていてプライベートを同じ空間で過ごしているのに相談さえなかったのは……やっぱりただのバイトだからだろか。  翔にぃがマンションの下に着いたと電話があって、ため息を吐きながら降りる。  あがっていくかと思ったが意外とすんなり助手席に乗せられて車は発進した。 「悪いな。今日、送ったら仕事でな」 「それなら電車で行ったのに」 「俺の楽しみ奪うなよ」  運転しながら左手だけ頭に乗せて微笑まれて僕はシートに深く身を沈める。  バイト終わりの16時過ぎ、今から実家までだと着くのは18時過ぎ。  システム管理の会社で務めていることくらいしか知らないが、忙しいらしいのにここまで来てくれたのは申し訳ないのと嬉しいのとで何かくすぐったかった。

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