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第22話(4)
「バッ!やめっ!うぁっ!!」
まだ僕に咥えられるのは抵抗があるのか、それともただの照れ隠しか。
わざと音をたてて舌を絡ませると、すぐに張り詰めた先から先走りを零す。
ギリギリでまた口を離すと、店長は困惑したような顔でこっちを見下ろした。
笑いながら立って手を引くと、店長は隠れるように服に手を伸ばそうとして僕はそれを阻む。
「続きしてあげるから……こっち」
素っ裸なのは今更なのに恥じらう店長がかわい過ぎて押し倒したくなった。
だが、余裕の表情を貼り付けて優しく微笑む。
「店長、おいで」
力を加えて引くと、店長は歩きにくそうにヨタヨタと付いてきた。
空いている右手で何とか前を隠そうとしながら。
店長の部屋のドアを開けてベッドに誘導すると、ためらうように腰を降ろした店長を見ながらボックスからローションを取り出した。
わざと店長に見えるように僕の手にローションを垂らすと、店長は勢いよく顔を背ける。
逃げようとする店長を捕まえてのしかかりながらキスをしていけば、ゆっくり店長は身体から緊張を解いていった。
かわいいと思うけど、口にすれば睨み倒してくるのは想像するまでもない。
唇から顎、首、鎖骨と移動しながら脇腹を撫でて店長の尻を上げながら僕の膝を入れて腰の下に枕を差し込む。
「待っ!!」
「ヤダ」
笑ってはいるが待てないのはただの意地悪じゃなくて本当に僕の余裕もあまりないから。
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