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第23話(11)
勃起させたまま腰の引けた店長の手を無理矢理引いて店を出ると、そのままエントランスを突っ切ってエレベーターに乗り込む。
僕も勃ち上がったソレを店長の脚に擦り付けながら思いっきり背伸びをして首の後ろに手を回すと、何度もキスを繰り返した。
ドアが開くと同時にまた溶け始めた店長を引っ張り出して部屋の鍵を素早く開ける。
中に入ると鍵を締めつつ、崩れるように玄関で押し倒した。
ベルトを外してそのまま前を少しズラしながらその昂りに触れると、店長は腰を揺らしながら甘い声を漏らす。
「さ、く……らぁ……っ!!」
自宅に着いたことで店長も欲を解放したのか、混じる吐息もかなり色っぽい。
「挿れて欲しい?」
その目を見つめて聞いてみると、睨んで店長は顔を背ける。
さすがに素直には頷いてくれないらしい。
「……わかりましたよ。それなら、お風呂でも入って寝ますか?」
ちょっとおもしろくなくて竿を扱く手を止めると、その身体はピクッと震えた。
モジッと僅かに脚を擦り合わせてチラッとこっちを睨む姿は反則過ぎる。
だが、僕はそれも気づかないフリをすることにした。
「フザ……け……る、な……ぁ」
涙の滲んだ目で語尾もいつもの勢いはない。
小さく喘いでしまう店長を抱き締めてその唇を塞ぐ。
「好きですよ」
少し離れて鼻だけは付けたまま微笑むと店長は抱きついてきて自らキスをしてくれた。
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