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第26話(2)
玄関の鍵を素早く開けて中に入るとそのまま壁に背中を付けて思いっきり背伸びをして雅美さんの首に手を伸ばす。
鍵を締めた雅美さんは珍しくちゃんと僕を抱き締めて顔を寄せてくれて僕たちはそこで息が乱れまくるほどキスを繰り返した。
そのまま玄関で雅美さんのネクタイ、シャツと脱がせていくと雅美さんも僕のネクタイを外してくれて僕たちは服を脱がせ合いながら風呂場に入った。
シャワーを浴びながらまたキスをしてお互いの竿を握り合う。
「あ……んん……っ」
雅美さんの声を聞くだけでどんどん高まっていく身体の熱は落ち着くことを知らない。
指を動かしながらその額にキスをした。
「さく、ら……んっ、あ……もう……」
熱を帯びた目でこっちを見る雅美さんを見てゴクッと喉を鳴らす。
「あ、ゴム……」
シャワーを止めつつそこだけはなぜか冷静さを残していると雅美さんは俯いて、でも、しっかり僕の屹立を包んでその形を確かめるようにゆっくり指を這わせた。
「なくていい、から…………は、やく」
吐息を漏らしてチラッとこっちを見る。
その少し掠れた声が風呂場に響いて思わず暴発しそうになった。
「雅美さん……」
名前を呼んでその手を引く。
「体勢辛くない?」
「いいから」
僕はバスタブに腰を下ろして雅美さんを上に乗せて腰を抱えながら聞くと、雅美さんは顔を背けて僕に身を任せた。
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