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第27話(4)

 先に助手席に座らされて、荷物を後ろに乗せた雅美さんがやっと運転席に座るとじっと見つめる。  運転席側に体を寄せて手を伸ばすと、雅美さんはパッと周りに人が居ないのを確認してから抱き寄せてくれた。  その首に手を伸ばしての唇を合わせると何度も軽く合わせて少し離れる。  とろんと軽く表情を緩めた雅美さんの反応した下半身が目に入って思わずそこに手を伸ばすと、雅美さんがビクッと跳ね上がった。 「ばっ!!おまっ!何す……」  僕の手を払って焦る雅美さんを見て左手を握って指を絡ませつつじっと見つめる。 「僕が居ない間どうしてました?さすがに1年ちょっと何もせず……ではないでしょう?」  聞いているのに雅美さんは顔を背けて一切こっちを見ない。 「……身体に聞きましょうか?」  その肩に手を付いて耳元で囁くと、またピクッと跳ねて雅美さんが慌てて耳を塞ぐ。  このかわい過ぎる反応。  僕の下半身だってとっくに下着を押し上げてキツいほどしっかり硬度を上げている。 「これから店に戻って……じゃないですよね?」  聞いても雅美さんは真っ赤になっているだけで反応はしない。 「ね、この辺りホテルいっぱいあるし行きません?」  隙だらけの首筋に舌を這わせてまた震えながら睨んでくる雅美さんにチュッと軽くキスをする。 「僕、我慢できないけど……雅美さんもでしょ?」 「…………ちゃんと座れ」  微笑むと、雅美さんはしばらくハンドルに腕を置いて頭を付けてからゆっくり起き上がって深く息を吐き出した。

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