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第27話(6)
日本を発つあの1年前より離れられなくて風呂にもくっついて入った僕は雅美さんの後孔に指を這わせて驚きを隠せない。
「……ねぇ、何でこんな柔らかいの?」
ガチガチに閉じている気もしていたのに明らかに解されていて指2本もすんなりと咥え込んだその事実にショックを受けた。
僕が居ない間も誰かと……?
「……だって、解しとかねぇと……入らないだろ?」
ない!と思いつつ不安になった僕に雅美さんは消え入るような声で言ってチラッとこっちを見る。
「自分でやったの!?」
「わ、悪ぃか!」
真っ赤になって雅美さんは壁の方を向いてしまった。
いつだったかの年始、僕のパーカーを握って後ろを触っていたあの姿を思い出す。
それだけでまた下半身がグッと反応した。
「……じゃあ、僕が居ない間、自分で後ろ触ってヌいてたの?」
「それは……」
頷かないということは違うのだろう。
雅美さんはびっくりするくらい嘘が下手だから。
「じゃあ……やっぱりイけなかったの?」
ある意味1番心配したことだ。
僕の手、口、それこそ後ろだけでもイけるようになったし、耳元で囁くだけでトロトロ蜜を垂らすクセに自慰では反応さえできなくなっていたから。
「じゃあ、この約1年、全く出してなかったの?」
「……勝手には出る」
「そっか。なら、今日は思いっきり気持ちよくしてあげなきゃね」
夢精だけだったなんて聞いて、僕は挿れたままになっていた指を動かし始めた。
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