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そうゆう関係②

「なあ、今日はあれやろーぜ!『ファイティングVリーグ』」 「えー!またバレーかよー。もう飽きた。たまにはサッカーとかにしよーぜ」  俺は最近、学校帰りに寮のイヅルの部屋にいくことが日課になっていた。  イヅルとの関係は表面上、特になにもかわりはない。  たまにイヅルが俺をからかうくらい、かな。  なんとなく……イヅルの視線を前より感じるようになった気もするけど、それは多分俺の勘違いだと思う。  そして、俺のイヅルへの思いは、あの告白の後も消えることはなかった。  むしろ、それからも変わらないイヅルの態度に、逆に惚れ直したっつーか……  はは……最悪  告白してフられて終わりにするつもりだったのに。 「おし!今日は俺のチーム最強!勝ったも同然だっ」  満足気にテレビに向かって、うんうんとうなづくイヅルをチラリと横目でみる。  ……フツーにしてるとこんななのに  真剣にゲームに燃えるイヅルを見てため息。  一体俺はどこをみて、こんなにもこいつの事を気にするようになってしまったんだろうか。 「……オイ、ヒナ。何ぼーっとしてんだ!サーブいくぞ!」 「はっ?お前、まだ俺、チーム決めてねぇって……」 「ぶーっ!タイムアウト!ほらいくぞ!」 「くそ!お前、ゲームん中じゃむちゃくちゃ卑怯じゃんっ」 「なんとでも言えー」  イヅルの子どもみたいな行動に闘争心を燃やしつつも、こんなイヅルは俺しか知らないのかもしれないと思うと、その事実に、喜びを感じてしまう。 「? 何笑ってんだよ、ヒナ。暑さでついに頭おかしくなったのか?」 「ちげぇよっ!!」  もし、そうだとしたら、完全にお前のせいだろうが!  イヅルと俺はつきあってるとかつきあってないとか、そんな微妙な関係じゃなかったけど。  俺はイヅルのことが好きで、イヅルはそれを知ってる。ーーそれだけ。  でも 「うそだろ?!俺がヒナに負けた!?」 「ほら見ろ!イヅル!いろいろ卑怯な手を使いやがって。策の練り過ぎもよくねぇっつー事なんだよ!」 「クソ〜っ!もう一回だ!」  2人で笑いながらもう一回戦にすすむ。  ……友達という名の対等な関係  ソレでよかったんだ。  イヅルがその気持ちを受け止めていてくれるだけで、その上で俺と対等につきあってくれることで  今の俺には充分だったんだ。  ……あの時までは

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