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後ろの刺激
「じゃあまずは、田橋さん。……四つん這いに、なりましょっか?」
言われた言葉の意味が分からないのか、不思議そうに俺の顔を見つめる田橋さん。
だから口調は優しく、羞恥心を煽るような言い方で続けた。
「えっとですね。前を刺激しても、勃たないんですよね?」
バツが悪そうに、こくんと小さく頷く彼。
本当ならば今すぐ押し倒して、美味しくいただきたいところだが、俺の望むのはワンナイトの関係なんかじゃない。
俺でしか気持ち良くなれないカラダに堕として、俺だけを求める可愛い可愛い淫乱ビッチに調教する事である。
「なら、ほら......早く」
優しく見えるよう微笑みながら、恥ずかしい姿勢をとるよう促した。
すると田橋さんは覚悟を決めたのか、俺に尻を向けて四つん這いになった。
ハハ……ホント、チョロ過ぎだろ。
彼はモテる方だから、俺に相談してくれてホント良かった。
「じゃあ、刺激していきますね。
痛かったり、気持ち悪かったりしたら言ってください。
……あと、気持ちいい時も」
背後から覆い被さるようにしながら、耳元で囁くと、彼のカラダがビクンと大きく震えた。
勃たないと言いながらも、感度は良好。すっごい俺好みのカラダを、お持ちのようで。
ゆるゆると、焦らすように。
後孔の周りをたっぷりのローションで濡らした指先でなぞると、涙目で顔だけこちらを振り向いた。
なんて嗜虐心を煽る表情を、しやがるのだ。
……ヤバい、めちゃくちゃに苛めたい。
「知ってます?前立腺を触ってあげたら、勃つ事があるみたいですよ」
あくまでもこれはボランティアなのだとでも言うように、善人面で告げた。
その言葉に納得したのか、彼は観念したようにまた前を向き、顔を枕に押し付けて小さく震えた。
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