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自慰

「ホントだ、勃ってる……。  勃ってるぞ、木元!」  枕を放して俺の方を振り向き、嬉しそうに笑う田橋さん。  彼の手のひらの上に手のひらを重ね、上下にゆっくりしごかせた。 「あ……んんっ!」  自然と漏れ出た、卑猥な喘ぎ声。  そんな彼の耳元で、甘く囁いた。 「田橋さんは、自分でそこ弄ってて下さい。  俺はこっちに、集中したいんで」  一際激しく、彼の内壁を抉る。  すると田橋さんは、まるで発情期のメス猫みたいに声をあげ続けた。 「ほら、しっかりしこしこして下さいね?  じゃないとせっかく勃たせてあげたのに、また駄目になっちゃうかも知れませんよ?」  適当な事を言いながら、雌の快感をカラダに教え込んでいく。  すると素直でお馬鹿な田橋さんは、言われるがまま自身の分身を夢中でしごき始めた。    意地悪く上がる、俺の口角。  それに気付く事無く、無垢な彼のカラダは浅ましく、快楽を求めて乱れた。 「すっかり、出来上がったみたいですね。  ほら、そのまま一回出しましょうか?  シーツは後で交換するので、気にしないで下さい」  しれっとローションを足し、指を勝手に二本に増やした。 「こっちもぐっちゃぐちゃに、指で突いててあげますからね」  だけどもう気持ちいい事しか分からなくなったのか、彼は俺の言葉に答えることなく、ただあんあんと気持ち良さそうに喘ぎ続けた。 「ヤバ、興奮してきたかも。  田橋さん、しっかり足を閉じてて下さい。  ……俺も、逝きたい」  抵抗する間を与える事なく、彼の鍛え上げられた太ももに、大きく勃起したモノを挟んだ。    その感触に驚いたように、ビクッと震える田橋さんの体。  だけど指を動かしてやったら、あっさりまた快楽に溺れた。

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