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第25話

ーー透sideーー 兄貴の馬鹿野郎って、小声で呟くその反論が可愛さ倍増させてるって何でわかんないんだろう。 都会から離れたところを走ってたあたりから、何となく視線を感じるようになって、晃が前向いた瞬間にだけ運転席の晃を見ると何やら考えこんでる様子。 しかも何度もチラチラ見てくるのが可愛いし、何を思ってるのかわからないけど、悩ましげに運転してるのはちょっと危ない気もする。 おまけに昨日はあまり寝てないからなあ。最後までしてないし、そこまで疲れさせた覚えはないけど、酒飲むのも久々だったみたいでそんなときにあんなコトされて身体には多少負担があったのかもしれない。 だから運転代わってやろうと思って。 今日は仕事じゃないし、完全にプライベートだから上司とか部下とか関係ない。 大人になって仲良くなった兄弟が楽しく旅行する。 晃はそういう風に思っておけばいい。 俺はーーー・・・・・・。 今までどんな子にも感じたことないくらい、可愛くて甘やかしたい子との初デートみたいな気分だが。 そう言ったら晃はマジでドン引きしそうだから絶対に言わないけど。 そんなことを思ってたら今度は助手先にいながらも見てくる。 ホント何をそんなに見てくるんだろうね? まあそこも可愛いから全然嫌な気分にはならないけど。 でも気になる子にそんなに見られると、こっちも変に意識するってか、そーゆうことしたくなるっつーか、何か手出したくなる気分になるというか、ちょっとマズい気がする。 「晃、お前見すぎだし。」 気づいてないだろうから、そう言うと慌てて体勢を正面に整える。 あー、駄目だなあ。ちょっと赤くなってる顔とか慌てる様子とか。 ーーー・・・・・・可愛すぎだろ。 頭をポンポンと撫でたくなって手を伸ばし柔らかな黒髪に触れる。 何かもう弟とかどうでも良くなるくらい、コイツが可愛くて仕方ないんだけど。 ※お知らせ※ 最新ブログにいつも反応下さってありがとうと小話を載せておきました♡良かったらそちらも読んでもらえたら嬉しいです! 30分くらいで書いた話なのですごく拙いデキですが(; ˙ ꒳ ˙ ;) いつもありがとうございます♡

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