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第44話
俺の肩を抱きながらもう片方の手で顔を自分の方へ向かせると、噛みつかれるようなキスをされた。
舌を吸い尽くす勢いで絡めてくるから、うまく息ができなくて少し苦しくて逃れようとしても逃れられなくて、浴衣の合わせの間から下着越しに兄貴が俺のに触れる。
「すっげえ、良い反応。」
キスの合間に耳元で吐息混じりに呟く兄貴にさらに立ち上がるのがわかる。
「俺でこんなんなってるお前もいいな。」
俺が耳弱いのも気づかれてるんだろうなあ。
しかも兄貴の低くてゆっくりとした喋り方に性的興奮を感じるのもバレてそ。
前扱かれながら深いキスを与えられるとさっき初めて知った快楽を求めようと後ろまでが疼く。
それを知ったのか兄貴は俺から離れるとベンチに俺を組み敷く。
「さすがに大の男じゃこの体勢キツいか。」
そう言うと俺の脚をグッと持ち上げ、何もかも丸見え状態でさすがに恥ずかしすぎて焦る。
「ちょ、これ無理っ!恥ずかしすぎるし!!」
「狭いんだから我慢しろよ。」
恥ずかしくて暴れそうになる俺を大人しくさせるために優しいキスをする。
胸の突起を舌で舐めながら、後ろに指を入れられるとあっという間に卑猥な音が風呂場に響く。
「すげえ、二回目でこんなに感じるなんてお前、こっち側の素質あるよ。」
そんな素質、兄貴の前以外じゃ発揮したくないんだけど!?
自分の浴衣の前をはだけ、下着を脱いだ兄貴が硬く反り上がった自身を俺の後ろに充てがう。
それにすら反応して欲して腹の奥が疼く。
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