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第47話 普段とのギャップ?

「え?何で?」 「何が?」 「いや、何で俺こんなに色々されてんの?」 「んー、俺がしたいから。」 「そうなの?」 「そうなの。俺、本来は相手に色々したいんだよね。」 普段あまりにも何もしないからびっくりするんだけど。 「・・・・・・兄貴の彼氏になった奴、幸せだろうな。何で彼氏作らないの?」 「・・・・・・お前、ホント何もわかってねえな。」 呆れたようなため息をつきながら、鏡越しに見てくる。 「まあいいや。俺、今はお前以外にこんなことしたいなんて思ってねえけど?」 「・・・・・・そう、なんだ?」 それってーーー・・・・・・。 それってさーーー・・・・・・期待、していいの? 「お前絶対にわかってないよね。まあ別にいいけど。とにかく今は彼氏なんていらねえんだよ。」 乾いた髪を手ぐしで整えながら最後の仕上げをする。 そのままドライヤーを片付け、手を引いてベッドへ連れて行かれる。 そうされるのが当たり前かのようにされるがままになって、危なく勘違いしそうになったことを少し反省する。 今は彼氏いらないって、ハッキリそう言われてやっぱり一時の退屈しのぎなんだろうなと考える。 退屈しのぎにしてはやることがえげつない。 俺が兄貴しかダメな身体になったらどうしてくれるんだよ。 「どうする?今日はこのまま寝る?」 「あー、そうだな・・・・・・。」 「わかった。今日は色々やりすぎたからな。このまま一緒に寝ようぜ。」 俺の上から退いて隣に寝転ぶ。その一瞬が淋しく感じる。 そうか、俺はーーー・・・・・・。 ーーー・・・・・・兄貴に触れてほしいのか。

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