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第48話

そんなことを思ってたら隣の兄貴が後ろからぎゅうっと抱きしめてきた。 兄貴のぬくもりを感じて泣きそうになる。 かっこわるーーー・・・・・・。 すん、と気づかれないように鼻をすする。 「晃?何?泣いてんの?」 「・・・・・・泣いてねえし。変な勘違いすんな。」 「ホント素直じゃないよね。そこも可愛いけど。」 そう言うと項あたりに柔らかな感触。 兄貴の舌が触れるたびにゾクっとする。 抱きしめてる手が浴衣の胸元から入り込み胸の突起を触る。 「何もしないで寝るんじゃなかったのかよっ。」 「あはは。本当にね。でもお前が可愛すぎるから無理。」 そう言いながら項から首筋を舌で這わせながら、俺が逃げないように足でガッチリホールドされて、密着するから兄貴が感じてるのもわかってしまった。 それを知って、後側が兄貴のを欲しくて疼く。 「・・・・・・はあ、晃。俺、お前にこうしてるだけでシタくて堪らない。シテいい?」 「さっきから散々してんじゃねえかよ。今更聞くなよ。」 兄貴がしたいときは俺もしたいって思ってるし。そんなこと言えないから言わないけどな。 それからはなるべく優しくするっていう兄貴の言葉通りそのままの体勢から後ろに突っ込まれ奥を突かれて互いにイッた。 「おはよ、晃。」 窓から差し込む明るさに目が覚めると隣でにこにこと笑いながら俺を見ている兄貴。 「・・・・・・何で毎朝眠そうにしてんのに昨日とか今はそんな笑ってんの。」 どうでもいいけどふと疑問に思って聞いてみた。 兄貴のプライベートをそんな知ってたわけじゃないけれど、仕事で毎朝家に行くといつも眠そうで怠そうなのに今はそんなこと微塵も感じさせないくらい、完璧人間という感じ。

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