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第49話
「そんなの、お前が毎朝甲斐甲斐しく世話してくれるのが嬉しいし。でもこういう事した次の日はカッコつけたい、からかな。」
「俺、弟だよ?」
まるで本当に恋人なんじゃないかって感じしまうからやめてほしいーーー・・・・・・。
「そんなんわかってるっての。だけど、今は・・・・・・今だけは兄弟とか言うな。」
少し淋しそうに笑う顔に胸がきゅんっと鳴る。
「もうすぐ朝飯。起きれる?」
先にベッドから出た兄貴に続いてベッドから出ようとしたけどーーー・・・・・・。
あ、れーーー・・・・・・?
片膝ついた格好で尻もちをついた。
もしかしてーーー・・・・・・。
「え?お前まさか腰抜けた?」
気づいた兄貴が近寄り言う。
「わかんないけど、立てない。」
兄貴が俺の膝裏に手を差し込み、軽々と持ち上げる。
「いや、ちょ、何でまた横抱き!?」
暴れる俺を「危ないからやめろ」と冷静に躱す兄貴に腹が立つけど、落とされでもしたら堪んないから、ちょっとだけ兄貴にしがみつく。
好きだーーー本当はこのままずっとこうされたい。
行動と気持ち合ってなさすぎて、やや情緒不安定気味。
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