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第51話
「・・・・・・っふ、くすぐってえよ。」
「お前が感度いいだけなんじゃねえの?」
クスクス笑いながら首筋に唇を当てる。
「・・・・・・ッは。」
くすぐったいのと気持ち良いので快楽から逃げようと首を反らす。
そのタイミングを狙ってたかのように項に強めに吸い付かれた。
え!?
コイツ、まさかーーー。
「ちょ、兄貴!?今、何した!?」
「何って、キスマークつけただけ。」
平然と言いのける兄貴にさぁぁっと血の気が引く。
「だけって・・・・・・明日から仕事あるのにどうすんだよ!?」
「ギリ見えねえところにつけたし、大丈夫じゃね?」
「・・・・・・マジかよ。」
「ま、見られたら抱かれる側だってわかるやつにはわかるかもな?」
楽しそうに笑いながら、キスを重ねる。
舌を何度も絡める。
キスマークなんて、まるで俺が兄貴のものになったみたいでーーー・・・・・・。
ーーー・・・・・・期待すんぞ、マジで。
朝っぱらから息が上がるくらいのキスをし、チェックアウト前に風呂に入る。
風呂場でも盛りそうな兄貴を何とか制し、荷物をまとめチェックアウトをした。
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